西宮市山口町にある『ベーカリー・ハンプ』に、一度食べたら虜になってしまう「塩パン」があると聞いて取材してきました。数々の繁盛店で修行をつんだ店主が今年5月にオープンしたパン屋さんです。

迷う人がいるので、お店までのアクセスを簡単に説明します。国道176号線「天上橋北」交差点を西に曲がって有馬街道に入り、住宅街のほうへ進みます。

住宅街へ入ってすぐ、ひとつめの交差点を右折。

次のT字路を左折、カラオケボックスと団地の間の道を進みます。

左手に「居酒 へそや」との共同駐車場があり、その2軒先に青い窓枠が印象的な対面式パン屋さん『ベーカリー・ハンプ』があります。

コンパクトなお店ですが、経験豊富な店主の工夫で魅力的な品揃え！

その日ショーケースに並ぶパンは毎朝Instagramで公開され、パンのお取り置きもできます。

長年の修行で培ってきた技術とお客様の声から生み出されるオリジナルのパンは、どれも食べたら忘れられないほど印象的なものばかり。

「カラフルではないけれど、香りと風味、食感にこだわっています」と語るのは店主の宮城さん。

店主に好みを相談しながら、違った風味や食感が楽しめるようなパンを5種類テイクアウトしました。

「塩パン」250円（税込）

こちらは店主イチオシの「塩パン」。塩パンファンの要望を受け、一般的な塩パンよりも底の部分の食感が増すよう工夫されたそうです。中はふんわりとやわらかくバターがじゅわ～と染み出します。表面には旨味もある甘塩がかかっています。

「アールグレイのレモンフランス」380円（税込）

香り豊かな「アールグレイのレモンフランス」は、紅茶とレモンが優しく香るオシャレなパンです。紅茶の風味豊かなパン生地に、ホワイトチョコやレモンピール、ナッツが混ぜ込まれており、いい食感！

「クリームパン」200円（税込）

バニラビーンズ入りの甘さ控えめなカスタードクリームが、口溶けの良いふわふわの生地にたっぷりと挟まれており、まるでスイーツのよう。これなら何個でも食べられます！

「灘五郎・酒粕餡パン」180円（税込）

神戸の老舗酒蔵の酒粕と神戸内藤製餡とコラボで作った特別なこし餡を使った餡パンです。ふわっとやわらかなパン生地に舌触りなめらかなこし餡が包まれ上品な味わいです。表面にはもち米の粉がかかっています。

「モザイク」270円（税込）

「餡パン」と「チョコブレッド」が残っている時にしか作れない「モザイク」は、店主の長年の経験から生み出されたSDGsパン。夕方まで残ったパンを組み合わせて、新たな商品に再生するそうです。キャラメリゼされた表面はパリッとしていて甘じょっぱく、最後に洋酒が香ります。

パン屋巡りが大好きな筆者ですが、他にあまり見ない変わり種でやみつきになる美味しさです！

パン職人の必須道具「帆布（ハンプ）」は帆船の布としても使われます。「追い風を受けて、前に進むように……」という想いも込められ、お店の名前を「ベーカリー・ハンプ」としたそうです。

店主の経験とこだわりが存分に活かされている美味しいパンを買いに、これからも通い続けたいと思います。