少しずつ暑くなり、まもなくやって来るバカンスシーズンを前に「今年の夏休みはどうしようかな」と考える人もいるのではないでしょうか。

海外へ行きたいけれど、昨今の事情でなかなかそういうわけにはいかないのが現実。

阪神西宮駅近くにある「地中海食堂 Tai'im タイーム」（西宮市）は、異国情緒たっぷりな料理で旅行気分が味わえると聞いて行ってきました。

天井も高く開放感いっぱい

店内はカウンター席や、大きなテーブル席が3つも。窓際には壁で仕切られた少しプライベート感のある席もあり、いろいろなシチュエーションで使い分けられそうです。

イスラエルやレバノンなどにも滞在し本場の家庭料理などを教わったそう

店主の藤野さんは、数々の国をバックパックで旅した経験を持つ料理人。世界各国の料理を食べ歩き、覚えた中東のスパイス料理をはじめ、パエリャやアヒージョといったスペイン料理など地中海沿岸のさまざまな料理を提供しています。

現在は瓶ビールの取り扱いはなし。エビスビールやクラフトビール（４種類）が揃うとのこと

まず、お通しに「フムス＆ピタ」が出され、いきなりエキゾチックな世界へトリップ。

「フムス」は、中東や地中海地域でよく食べられる伝統的な料理で、ひよこ豆をベースに作られたペーストです。

「フムス」のひよこ豆はタンパク質や食物繊維、ビタミン、ミネラルなどがたくさん含まれ、モデルや俳優も美容やダイエット目的で食べている人が多いという栄養価の高い食材

ピタという薄いパンにつけて食べると、なめらかな舌ざわり、クリーミーでコクがあるのに後味は思ったよりさっぱり。これはハマりそう！

お店の名物「ケバブ」3種盛り（ビーフまたはラム+チキン+ひき肉）2,180円（税込）。別添えのヨーグルトのソースですっきり爽やかな味わいに

「ケバブ」とは、スパイスでマリネしたお肉を串に刺して焼いています。世界三大料理の一つであるトルコの代表料理でもあり「シシケバブ」とも言います。

同店ではラム、ビーフ、チキン、ひき肉の４種があり、現地と同じスタイルの平たく長い串で焼き上げてくれます。苦手意識がある人も多いラムは、とっても柔らかくてクセも感じませんでした。

単品注文もできますが、サイズが大きいので盛り合わせをみんなでシェアするのがおすすめかも。

お肉の味つけはそれぞれスパイスの配合が違うとのこと

スパイスはちょっと…と思う人もいるかもしれませんが、お肉の味が感じられるように日本人の味覚に合うやさしい味わいになっているので安心ですよ。

「ファラフェル」680円（税込）。上にかかっているのはごまを使った「タヒーナソース」。現地の練りごまを使うこだわり

まんまるのフォルムがかわいい「ファラフェル」は、ひよこ豆、玉ねぎ、ニンニク、ハーブ類をすりつぶしてまるめて揚げたもの。

世界にはまだまだ知らない美味しい食べ物があります

カットしてみると中はハーブの鮮やかなグリーン。現地ではピタに挟んでサンドイッチにして食べられることが多いのだそう。

店主はソムリエでもあるので美味しいワインと合わせてみて（出典：地中海食堂 Tai'im（タイーム）公式Instagram）

ほかのレストランにはない料理は新しい発見の連続でとても楽しい！ほかにも、スペインの生ハム、カルパッチョなどの定番人気メニューもずらりと揃い、いつ訪ねても違う国へ旅することができそうです。