最近は様々な動物と触れ合えるカフェが増えている中、今回オープンした『cafe&gallery てふてふ』は、おそらく日本初、いや世界初かもしれない「ちょうちょ」のカフェ！蝶が大好きな記者が、その幻想的な空間にお邪魔してきました。

同店は7月20日にオープンしたばかり。阪神「芦屋」駅から徒歩5分ほどの場所にある住宅街の中にあります。

一見普通のカフェのように見えますが、その秘密は店の奥に隠されています。

進んでいくと現れたのは、緑が鮮やかな温室です！ここでは現在5種類の蝶たちが過ごしていて、その数なんと成虫60頭、サナギは7～80頭、幼虫は200頭という多さ！蝶を見られるほか、飲食を楽しむことができます。

オーナーの白木さん。手に乗せているのは幼虫です。

オーナーである白木さんは、家にあったレモンの木に蝶が卵を付けたことをきっかけに蝶の虜に。地元の愛好家と共に蝶の保護活動を行っていましたが、この度カフェを立ち上げることになりました。お客さんを楽しませるだけでなく、蝶を保護する目的もあったんですね。

温室内は蝶が好きな植物でいっぱいです

現在温室にいる蝶も、白木さんなど愛好家たちが大切に育ててきた蝶たちなんだそう。これからは「365日蝶が飛び交うカフェ」を目標に、蝶を温室内で卵から飼育。約10種・最大で300頭の蝶が見られる予定ということです！

温室内に一歩足を踏み入れると、お花の周りをふわふわパタパタと舞う蝶たちの姿が。なんとも優雅で、見惚れてしまいます。

外にいる蝶はすぐに飛んでいってしまうのであまりよく観察できませんが、ここの蝶は人馴れしていて、逃げるどころか近づいてきます。花の蜜を吸う様子をじっくりと観察できて、蝶好きにはたまりません！

温室内にはさなぎも。通常、朝方にさなぎから蝶の姿になることが多いそうですが、温室では光や温度が調整されているため、いつでも羽化を観察できるチャンスがあるんだとか！

温室の横にはテラスも。ここでも飲食可能

温室内やテラスに設置されているパラソル。これは蝶よけとしてドリンクの上にかぶせるものなんだとか。ユーモア満点な上に写真映えして可愛い！

「Life Of Butterflies（蝶々の一生）」1,200円（税込）

こちらがカフェの看板メニュー「Life Of Butterflies（蝶々の一生）」。幼虫から蝶になる様子をアイスやクッキーで再現していて、見た目の美しさはもちろん、暑い夏の季節にピッタリです。このほかにもカフェラテやコーヒーなど、ドリンクメニューもありますよ。

またカフェ内には本物の蝶だけではなく、アート作品の蝶も飾られています。こちらは障がいのある方が手掛けた作品で、展示販売もされているんだとか。

飛び立ちそうな蝶。とっても優雅です。

「子供たちや蝶に興味のない人に、蝶の綺麗さや儚さを伝えたい」と語る白木さん。カフェで過ごす時間は、誰にとっても特別なものになること間違いなしです。