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全盛期から晩年にかけて描いた作品150点を展示
芦屋市立美術博物館 特別展「最後の浮世絵師 月岡芳年」芦屋市
芦屋市立美術博物館では、7月22日から10月9日までの間、特別展「最後の浮世絵師 月岡芳年」を開催します。
江戸の新橋で生まれた月岡芳年は、12歳のときに歌川国芳に学び、54歳で没するまでに数多くの作品を世に出しました。西洋画の写実性を取り込みながら、柔軟な発想とたくましい絵心で、浮世絵の歴史の最後に強烈な閃光を放った芳年。
師匠譲りの武者絵や歴史画を中心に活動を始めましたが、明治維新という激動の歴史の世相を映す作品も数多く残しています。
月岡芳年は「血みどろ絵」や「無残絵」などの過激な絵を好んで描いていたと考えられていましたが、近年の研究の結果、画業の最初期の画風であることがわかってきました。
同展覧会では、芳年が全盛期から晩年にかけて描いた作品を150点展示、それらの作品には過激な描写のものは少なく、静謐な描写のものが多く並び、その中に劇的な場面を展開させるといった描き方の作品の展示が見られます。
同展覧会を通して、芳年が過激な内容や描写のみが目立つだけの「最後の浮世絵師」ではないことを紹介。さらに妖怪などの怪奇をテーマとした《新形三十六怪撰》や、芳年の代表作である《月百姿》などを数多く展示し、芳年の魅力あふれる作品の数々を紹介します。
期間中は芳年の人物像や作品に関する講演会を行うほか、ワークショップ『尺八を吹いてみよう』や、ホールコンサート『月の絵、月の音』が開催されますよ。
<記者のひとこと>
浮世絵の歴史の最後に強烈な閃光を放った天才浮世絵師・月岡芳年。躍動感たっぷりのドラマチックな作品を多数描いた全盛期の作品や、浮世絵師人生の集大成とも言える晩年の作品がたっぷりと展示され、ついつい見入ってしまいそう。
詳細情報
- 開催期間
- 2023年7月22日(土)~10月9日(月・祝)
- 場所
- 芦屋市立美術博物館
(芦屋市伊勢町12-25)
GoogleMapsで探す - 時間
- 10:00~17:00
※最終入館は16:30 - 休館日
- 月曜日
※ただし9月18日、10月9日は開館、9月19日は休館 - 料金
- 一般1,000円、大高生700円、中学生以下無料
※団体割引あり
※高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方ならびにその介護の方は各当日料金の半額になります。 - 関連イベント
- ●講演会「芳年の「怪」と「快」」
日時 7月30日(日)14:00~15:30
会場 美術博物館 講義室
講師 神谷 浩氏(徳川美術館副館長)
費用 無料(要観覧券)
定員 60名
●講演会「芳年とメディア」
日時 8月27日(日)14:00~15:30
会場 美術博物館 講義室
講師 菅原 真弓氏(大阪公立大学教授)
費用 無料(要観覧券)
定員 60名
●ワークショップ「尺八を吹いてみよう」
日時 9月10日(日)
①10:30-12:00 ②14:00-15:30
会場 美術博物館 講義室
講師 加納 煌山氏(新都山流竹琳軒・大師範)
費用 無料(要観覧券)
定員 20名
●ホールコンサート「月の絵、月の音」
日時 10月1日(日)14:00~15:00
会 場 美術博物館 エントランスホール
奏者 木田 陽子氏(ピアニスト)
費用 無料(要観覧券)
定員 100名
曲目 ドビュッシー『月の光』『そして月は荒れた寺に落ちる』、山田耕筰『月光に棹さして』、ベートーベン『ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調 作品27-2「月光」』、ラヴェル『洋上の小船』他
●同館学芸員による展示解説
日時 7月22日(土)、8月20日(日)、9月18日(月・祝) 各日11:00~(7月22日のみ10:30~) 、14:00~
会場 芦屋市立美術博物館 展示室
費用 無料(要観覧券)
※ワークショップのみ要申込 - ワークショップ申込方法
- ●ワークショップ「尺八を吹いてみよう」
電話、FAX、メールいずれかの方法で、以下の内容をお知らせください。
①氏名
②電話番号
③希望の回(午前・午後)
※申込期限:9月9日(土)
TEL 0797-38-5432 FAX 0797-38-5434
メール ashiya-bihaku@shopro.co.jp