テーマは自由♪オンリーワンの小さなギャベを作ろう
自分時間を楽しむために『工房 毯なか』で織物体験をしてきました 赤穂市
赤穂と言えば「赤穂緞通」が有名ですが、赤穂緞通の織り方で作る”小さなギャベ”という名のタペストリー等を独自に作ってワークショップで教えている工房があります。
御崎の海のそば、観光駐車場のそばにある工房「毯なか」でギャベ作りの体験をしてきました。
かつて飲食店を営んでいた建物を利用した工房は、オーナーさんのギャラリーも兼ねています。
カウンターにもワークショップで使用する材料が並びます。
工房でのワークショップのベース金額は初めての方・リピーターさんは3,000円(糸代込み)、自由なリピーターさん1時間につき1,000円~。※糸は100gにつき1,000円で購入できます。
大きさは大中小の3種類から選べて、小・8目×8段(3,000円・税込)、中・9目×9段(4000円・税込)、大・10目×10段(5,000円~・税込)です。また、子供向けキーホルダー(3,000円~・税込)のコースも用意されています。価格は全て税込、所要時間は大体3時間ほど。
「毯なか」の代表的なデザインば”色波(いろは)”という名の、波打ち際をイメージしてオーナーさんがデザインしたもの。今回筆者は大・10目×10段、色波の「小さなギャベ」を作ることにしました。
まずたくさんある糸の中から、自分が思い描く色を選びます。
筆者が選んだのはこちら。
用意された織機はドイツ製の子どもの玩具に使われている優れもの。タコ糸で縦糸を張り、”はせ”糸をペルシャ結びで一目ごとに結び、2cmの長さに鋏で切ります。
色に迷っても図面があるのでりわかりやすく助かります。
その流れを10段繰り返すと織機から外し、縦糸の片糸を引っ張っり両端から玉結びで留めていきます。
左右、下部の糸を均一に切りそろえ、
最後に表側を櫛でとかし、長さを整えます。
赤穂の海岸で集めた流木を好みで選んで縦糸を結び付けていきます。
最後に吊るし紐を選んで流木に結んで完成です。
遠方の方や外国の方の体験者もいて、誰でも楽しく作れますよ~と笑顔で話されるオーナーさん。
夏休みの課題にもピッタリですよね♪
どうでしょう、素敵な自分だけのオンリーワンギャベが出来ました!とても愛着がわき気に入っています♪
「作る前からワクワクが止まらず、3時間はあっという間でした。すてきなすてきな!小さなギャベのタペストリーを早速自宅に飾りました。次はまた別のデザインにもチェレンジしてみたいです」
全ての作業を通して、作ることの楽しさ・愛おしさ・自分だけのアートを体験できる貴重な時間でした。
丁寧に教えてくれる素敵なオーナーさんは尼崎の出身。長年会社員をしていた地元から単身神戸に移り住み、ふと目にしたタブロイド誌の特集記事に惹かれて赤穂御崎へ。初めて緞通の織機の前に座った時は涙が止まらなかったそう。運命の出逢いって導かれるものがあるのですね。
そんなオーナーさんはなんと現在、現役の大学生。放送大学の教養学部に在籍しています。大学卒業後はアフリカでNPO法人が運営する学校で子どもたちに手織りの技術を伝えるためにアフリカに移住する予定だそうです。
オーナーさんが出逢った赤穂緞通からの織物、そこから自分スタイルを築いてきた自由な発想は、今後は日本を飛び出して世界の子どもたちへと受け継がれていくんでしょうね。
詳細情報
- 場所
- 工房 毯なか(たんなか)
(赤穂市御崎2-1)※”喫茶あらじん”の2軒左隣
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または
tannakakobo@gmail.com