23年間愛され続ける創作海鮮丼ランチ

海鮮丼専門店『真一心（いっしん）』に行ってきました　芦屋市

阪神打出駅から商店街を抜けてすぐ右手にある『真一心（いっしん）』は、創業から23年地元に愛され続ける海鮮丼専門店です。
海鮮丼には長芋が入っています。食べられない方は単品もありますよ
来店する9割の人が注文するというランチタイム限定の「創作海鮮丼とゆずうどんセット」は、最後の一粒まで美味しく食べられるように考え尽くされた自慢の定食です。人気の秘密はいったい何でしょうか。
ランチタイム限定「ゆずうどんセット」標準サイズ 1,000円（税込）※写真は卵黄（プラス50円）、ホタテの明太子和え（プラス100円）を追加トッピングしたもの。それでも1,150円（税込）！
海鮮丼のご飯は上が寿し飯、下は温かいご飯に分けてあり、冷たい魚が直接熱いご飯にあたらないように配慮がされ、その上には特製ダレで和えたマグロや鯛、サーモン、貝柱など、神戸の中央市場から仕入れた新鮮な刺身と小さく切った長芋、わさびやしその実などの薬味を少しずつ合わせながら楽しめるようになっています。

魚の味を邪魔しない特製ダレは、一般的にベースとして使われる濃い口しょうゆは一滴も入っていないそうで、それ以上は<ヒミツ>とのこと。

米は長芋のねばりを調和してくれ、すっきりと食べられるように秋田県産の「あきたこまち」を使用するなど、全体がうまくまとまるように、ひとつひとつの素材にこだわっているのが感じられました。
やさしく上品な一番出汁にほっこり
セットのゆずうどんはランチタイムのみ提供されます。天かすだけのシンプルなうどんですが、ひと口食べるとゆず胡椒の香りと後からぴりっとくる辛さがいいアクセントになっています。

透き通ったお出汁はなんと毎朝丁寧に引いた「一番出汁」。豊かな香りと上品な味わいはうどんに使うには贅沢過ぎます。その理由は後ほど明らかに‥

店主の鎌田さんは、魚をリーズナブルに食べられる場所を提供したいと同店をオープンさせました。神戸で割烹の料理人として腕を振るった経験と確かな目利きを生かし、「もっと気楽に通えるような店を作りたかった」と話します。
一度で二度美味しいという理由がここに
海鮮丼を3分の2ほど食べ終えた時に「お出汁の中に残りを入れてください」と、声を掛けられました。一番出汁を使っているのはこのためで、魚から出るだしやうどんに入ったゆず胡椒、天かすのコクなど全てが最後に合わさって最高のお茶漬けになるように計算されていたのです。
エアープランツを飾るのは店内に土を入れない気遣い
お客さんの反応を見ながら丼の内容も少しずつ変え、今の海鮮丼があります。「これからもっと美味しくなるように進化させていきますよ」とのこと。やさしい味が恋しくなったら、さっと立ち寄れる近くにあると嬉しいお店です。

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