まかないから生まれた名物の白いオムライスが凄い!
湊川の『cafe kitchen aiai(アイアイ)』に行ってきました 神戸市兵庫区
50年近く地元のお客様に愛され、“新開地のファミレス”としてその名を知られた『カフェ&レストラン コトブキ』。2018年に惜しまれつつも閉店しましたが、そのお店の息子さんが営む『カフェキッチン アイアイ』が湊川駅近くにあります。
オーナーの會澤(あいざわ)進一さんは、いろいろな飲食店で勤めた後、ご両親のお店である『コトブキ』で奥様の春香さんと一緒に働きました。
「ずっと父親の背中を見て育ったので、飲食店の仕事をしたかった。独立を目指し他店で修業を続けましたが、最後は父親の味と技を会得したくて戻りました」と語る様子には、4年前に亡くなったお父様への想いがひしひしと感じられます。
2005年のオープン以来、『アイアイ』の人気はオムライス。お父様直伝の特製デミグラスソースとふわふわ玉子のコンビが楽しめる「アイアイオムライス」(850円・税込)や、スタンダードなケチャップソースの「オムライス」(850円・税込)に加え、名物なのが「白いオムライス」(900円・税込)。今回はこちらをいただきます。
「白いオムライスって、ホワイトソースがかかっているのかな」などと想像しながら待っていると、出てきたのはふっくら楕円形の白い物体!「なんじゃこりゃ?」状態です。
どこかで嗅いだことのある匂いは、目玉焼きの白身部分がカリッと油で焼かれた、あの香ばしさ。そう、これは卵白だけで包んだオムライスなのです。その周りをデミグラソースが取り囲み、その配色の美しさに食欲がそそられます。
割ってみると中から卵黄がとろーり溢れ出てきて、ソースと混ざり合っていきます。そして中のごはんはよく見ると真っ白。白いチキンライスです。
「まかないから偶然思いついた料理で、“白いオムライス”と銘打つなら、ライスも白にしようと。そのためケチャップではなくコンソメで味付けしました」とのこと。
鶏もも肉とマッシュルーム、玉ねぎの旨味と食感を含んだコンソメライスはほんのり塩味が効いて、例えるならシンガポールチキンライスのような美味しさ。デミや卵黄の濃厚な味にちょうどいいバランスです。
濃厚といえど、同店のデミグラスソースは比較的スッキリしているのが特徴。香味野菜に加えカットトマトを多く使うことで、苦味は少なく野菜の甘さがストレートに感じ、そこにトマトの酸味が加わるからフレッシュでさらりとした優しい味。
ひと口すくってそのまま味わい、次はデミを付けて、それから黄身も足して、、、とワンスプーンごとに色々楽しみながら食べ進み、気づけば完食です。
開店からもうすぐ20年を迎える同店には、モーニング、ランチ、夕飯と1日に3回訪れるリピーターもいたとか。幅広いメニューと美味しさで“湊川のファミレス”として愛されているお店がここにありました。
詳細情報
- 場所
- cafe kitchen aiai(カフェキッチンアイアイ)
(神戸市兵庫区福原町29-8)
GoogleMapで探す - 営業時間
- 8:00~20:00
(8:00〜11:00はモーニングのみ) - 定休日
- 日曜
- TEL
- 078-578-3944