美味しいコーヒーが“誰か”の笑顔につながっていく
スペシャルティコーヒー&自家焙煎所「LANDMADE」神戸市中央区
「おうち時間をより楽しむためにこだわりのコーヒーが飲みたい!」と、ポートライナーみなとじま駅から徒歩3分(三宮から約8分)の場所にある、スペシャルティコーヒー&自家焙煎所「LANDMADE(ランドメイド)」(神戸市中央区)に行ってきました。
2016年6月にオープンし、数年前にイベントでオーナーの上野さんにお会いした時からいつか取材させていただきたい!と思っていたお店です。“そもそもスペシャルティコーヒーとは?”、“なぜこの場所に店舗を?”などいろんな話を聞かせていただきました。
豆の卸業も行っているため店内にはコーヒー豆が入ったたくさんの麻袋があり、店内奥には焙煎機も。「まずはどうぞ!」とご厚意でおすすめのコーヒーを淹れていただきました。この淹れたばかりのコーヒーから立ち上がる香りがたまりません。
同じ豆でも、焙煎時間が違う浅煎り・中煎り・深煎りで、味や香りはもちろんコーヒー豆自体の見た目にも変化が出ることを体験しながら教えていただきました。
店内には常時10種類以上のコーヒー豆が用意され、いずれも試食することができます。それぞれのコーヒー豆の簡単な説明・特徴と価格が表記されているので飲み比べながら好みのものを選べますよ。もちろんスタッフさんと相談して決めてもOK!
テイクアウトのコーヒーは1杯300円、カフェオレ350円。(いずれもHOT・ICEから選択可)そのほか、コーヒー豆や気軽に楽しめるドリップコーヒー、カフェオレベース、ギフト用商品も販売されています。
世界の流通量の上位5%とされるスペシャルティコーヒーとは、コーヒー豆の体制・工程・品質管理が徹底された高品質で、生産者と消費者の双方に利益をもたらすコーヒーのこと。LANDMADEでは、世界の社会問題を解決する可能性を持つコーヒー豆だけを使用し、その収益をもとに地域社会の理不尽を解決することを目指して運営されています。
例えばエチオピアのコーヒー。一般流通品の取り扱いをやめてスペシャルティコーヒーに特化したことで、コーヒー生産者に相場以上の対価を支払うだけでなく、その収益で生産者の方々の子どもが通う学校を作り、社会で子どもを支える仕組みを作っています。たかがコーヒー1杯、されどコーヒー1杯。その積み重ねで社会問題を少しずつ解決することができるんですね。
そして、なぜこの場所に店舗を構えたのか、についても聞いてみました。上野さんは2014年に骨髄移植のドナーとして入院したポートアイランド内の病院で、このエリアにある小児がん専門治療施設「チャイルド・ケモ・ハウス」の存在を知りました。チャイルド・ケモ・ハウスの理念や取り組みに感銘を受け、コーヒーの業界からビジネスを通して支援をしたいとそこから程近い場所に独立して店舗をオープンしようと決意したそう。
オープン以来、売り上げの一部を寄付したり、チャリティイベントに参加・企画したり、コロナ禍でできない時期もありますが、月1ペースで入居者さんにコーヒーを振る舞っているそうです。
そして店舗では甘い「こどもコーヒー」も販売され、100円のうち10円をその場で返して子どもたちの手でチャイルド・ケモ・ハウスへ募金する、という素敵な取り組みも行われています。
今回はおすすめしていただいたこちらの豆をお家へ連れて帰りました。毎朝コーヒーを淹れる楽しみが増えてウキウキ気分。またコーヒー豆がなくなる前に上野さんに会いに、そして美味しいコーヒーを飲みにお店へ行きたいと思います。
詳細情報
- 店舗
- LANDMADE
(神戸市中央区港島中町3丁目1-2-14)
GoogleMapで探す - 営業時間
- 11:00〜17:00
- 定休日
- 日曜・祝日・月曜
- 問い合わせ
- coffee@landmade-kobe.com
TEL 078-954-5077