宝塚歌劇 花組『雪華抄（せっかしょう）』『金色（こんじき）の砂漠』

　花鳥風月をテーマとした宝塚舞踊詩『雪華抄（せっかしょう）』と、愛と憎しみの壮絶なトラジェディ・アラベスク『金色（こんじき）の砂漠』が、11月11日から12月13日の期間、宝塚歌劇団 花組によって宝塚大劇場で上演される。花組トップ娘役・花乃まりあさんは同公演が退団公演となる。

　『雪華抄（せっかしょう）』は花鳥風月という日本ならではの風雅な趣をテーマに、華麗に格調高く繰り広げる舞踊絵巻。現代的なエッセンスを加えつつも、宝塚風にアレンジした日本古来の伝説なども織り交ぜ、四季の美しさと艶やかさを華やかに謳い上げた日本物レビューの意欲作。専科に所属する松本悠里さんが特別出演し、国際的に活躍するファッションデザイナー丸山敬太氏が衣装デザイン・監修を手掛ける。『金色（こんじき）の砂漠』は架空の古代世界を舞台に描き出される、愛と憎しみの壮絶なアラベスク。砂漠の真ん中にある王国で王女タルハーミネの奴隷として育てられた少年ギィ。長じるにつれて美しく傲慢な王女に心惹かれるようになっていくギィと彼を憎からず思うタルハーミネだったが、タルハーミネは王女の立場と矜りゆえに自分が奴隷を愛すること許せずにいた。そんな王女を恋の前に屈服させたいというギィの怒りにも似た愛は、やがて報復の嵐となってタルハーミネと王国を呑み込んでゆく——。

　チケットの一般発売は10月8日より開始。

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