兵庫県尼崎市を舞台に、性格も年齢も異なる家族の絆を描いた映画『あまろっく』。県内では4月12日より、全国に先駆け先行公開されます！

今回は主役の2人が知事を訪問。舞台となった”尼”の印象を語ると共に、その映画の魅力を教えてくれました。

この日、兵庫県の齋藤知事を表敬訪問したのは、主演を務める江口のりこさん（兵庫県出身）と中条あやみさん（大阪府出身）。映画は出演する多くのキャストが関西出身で、尼崎をはじめとした関西地域で撮影が行われたとのこと。

中でも映画の舞台でもある「尼崎の印象」について、中条さんは「商店街や街の人が差し入れをくれたり『見に行くね！』と声をかけてくれたりと、尼崎の街の良さが”映画の温かみ”につながっている」とコメント。

「映画で描かれている『街全体が人を育ててくれるような”人情”』が、リアルに商店街で繰り広げられていた」と語りました。

また映画のタイトルにもなっている「尼ロック」とは、船舶が通行できる「尼崎閘門（あまがさきこうもん）」の愛称。撮影の際、実際に訪れたという江口さんからは「尼崎の人でも知らない人が多いみたいで、私も知らなかった。思ったよりこじんまりとしていた（笑）」とのコメントが。

「正直、尼崎は『ガラが悪い』というイメージがあったが…。駅前はお花畑になっていて美しく、住みやすい素敵な街だなと感じた」とのことで、その魅力を存分に感じられたようでした。

また会場となった兵庫公館に登場したのは、映画にも登場するおでんの屋台トラック。とってもリアルなおでんのレプリカを、知事や江口さんが興味津々で見つめていました。

これからの公開を前に、2人は「尼崎の人の協力の元、映画が完成した。多くの人に楽しんでもらえたら」「尼崎から全国の皆さんへ、家族や人と人とのつながりの素晴らしさや温かさを感じてもらいたい」とそれぞれコメント。終始温かく和気あいあいとした雰囲気で、映画の上映が一層楽しみになった記者なのでした。

【～取材時のこぼれ話～】

この日はあいにくの天気。知事との談話を終え、トラック前までやってきた3人をさっそく撮影しようと報道陣がカメラを構える中…。「あ！」と空を指さしたのは江口さん。

桜を見上げる3人

江口さんの指先には、たった3輪ほど咲いた桜の花が！3人が桜を眩しそうに見上げる姿が印象的でした。映画が公開される頃には、県内各地で満開の桜が楽しめることでしょう。

＜ストーリー＞

（c）2024映画「あまろっく」製作委員会

巨大な閘門“尼ロック”によって水害から守られている街・尼崎。理不尽なリストラで失業し、この街に戻ってきた39歳の近松優子（江口のりこ）はニートのような日々を送っていた。ある日、「人生に起こることはなんでも楽しまな」が口グセの能天気な父（笑福亭鶴瓶）が突然、再婚すると言い出し、20歳の早希（中条あやみ）を連れてきた！家族だんらんを夢見る早希と、自分よりずっと年下の”母”の登場に戸惑う優子の共同生活は噛み合うはずもなく、一家は騒動の連続。しかし、ある悲劇が近松家を襲い、優子はこれまでの人生を振り返り、家族の”本当の姿”に気づいていく。