『映画ドラえもん のび太の月面探査記』ドラえもん・のび太が吉本新喜劇にサプライズ出演

　『映画ドラえもん』シリーズ39作目となる『映画ドラえもん のび太の月面探査記』の公開日3月1日に「吉本新喜劇」が60周年を迎えることにちなみ、コラボレーションが決定。2月18日にドラえもんとのび太が吉本新喜劇にサプライズ出演したほか、座長・酒井藍が本作にゲスト声優として出演していることも発表された。

　本作で初めて映画の脚本を務めたのは、大のドラえもんファンを公言する直木賞作家・辻村深月。広瀬アリス、中岡創一（ロッチ）、高橋茂雄（サバンナ）、柳楽優弥、吉田鋼太郎など豪華ゲスト声優が揃い、神秘的でロマン溢れる“月”を舞台にSF冒険ファンタジーが繰り広げられる。

　本作のタイトルと吉本新喜劇の劇場「なんばグランド花月」が“月”で共通することにちなみ、酒井藍が作ったウサギにまつわる物語「ウサギ追いし土管公園！？」を上演。のび太たちがいつも遊んでいる空き地に似た雰囲気に作られた公園を舞台に、お馴染みの新喜劇メンバーが登場し、早くも笑いの渦に包まれる。そして酒井が助けたウサギの仲間として呼び込み登場したドラえもんとのび太の姿に、会場からは驚きで一瞬どよめきが起こるも「ぼく、ドラえもんです！」の挨拶で大きな拍手と歓声があがった。登場するやいなや、のび太くんが“まん丸体型”の酒井に向かって「あ！ドラミちゃんだ！なんだかちょっとイメージ変わった？」と声をかけると、酒井も「そーそー、私ドラミよ。うふ。…て、私人間ですねん！」とお決まりの鉄板ネタを披露。すかさずドラえもんが「のび太くん失礼だよ！この人、ドラミよりず～っと丸いよ」と続けると会場は大爆笑。酒井がドラえもんとのび太の頭をグーで“ど突く”と、観客からは驚きと笑い、そして拍手が。その後、ウサギたちの前に立ちはだかる鳥川耕一がのび太に迫ると、「助けて、ドラえもーん！」とお決まりのセリフで酒井に抱きつくのび太。ドラえもんは松浦真也のギターに合わせて、ひみつ道具を出すかと思いきや、なんと「手でこちょこちょする～♪」と宣言し、のび太・酒井と一緒に鳥川を自らこちょこちょした。新喜劇メンバーとの絶妙な掛け合いで約10分間笑いが途切れることはなく、最後にドラえもんとのび太は「映画ドラえもん、観に来てねー！」と声を揃えてアピールし、会場から拍手が巻き起こる中、舞台を後にした。

　出演後、ドラえもんは「僕たちは今回の映画で“月”に冒険に行ったんだけれど、今日はなんと、なんばグランド花“月”の舞台に立てました！吉本新喜劇に出られて、ホンマ夢みたいやわぁ！」と関西弁でコメント。「ちょっと緊張したけど、お客さんにもいっぱい笑ってもらえて、とっても楽しかったです。のび太くんも練習では失敗ばかりしていたけれど、最後は『アンキパン』を使って台詞を覚えて、本番はばっちり！大成功でした。しかも、舞台の上には土管があって、僕たちがいつも遊んでいる空き地とそっくりだったし、なんとなくドラミに似ていて他人とは思えない座長の酒井藍さんはとっても面白くて優しかったし。映画の舞台になった月は近そうに見えてとても遠いんだけれど、なんばグランド花“月”には、時々どこでもドアで遊びに来ようかな。酒井さんも出演している『映画ドラえもん のび太の月面探査記』、みんな劇場に観に来てね！」と話した。

　ドラえもんと共演した酒井は、「今日のお客さんは大人の方が多かったのですが、ドラえもんとのび太くんが出てきた瞬間、一番前に座っていたおじいちゃんが『はぁ！ドラえもんとのび太くんやぁ！』って目をキラキラさせてて（笑）。出来ることなら毎回出てもらいたいですね！」と興奮気味の様子。映画への出演については「最初、出演の話を聞いたときは、本当に信じられなかった。私、映画の中でジャイアンと話してるんですよ！？「まじかよ…！」って思いましたね。しかも役名の「カイア」も私の名前「さカイアい」からとっていただいて、本当に感激です。でも、声優は初めてだったので、正直、新喜劇より緊張しましたね（笑）。ただ、「カイア」も私と同じでぽっちゃりしてたから、演じやすかったです！」と振り返った。欲しいひみつ道具を問われると「ビックライトを使って池乃めだか師匠をめちゃくちゃ大きくして、一回めだか師匠を見上げてみたいです（笑）」と笑いを誘い締めくくった。

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