スコットランドとゆかりのある神戸で幕開け

神戸ファッション美術館『スコットランドからの贈りもの　タータン展』神戸市東灘区

　神戸ファッション美術館（神戸市東灘区）で9月15日より、「タータンチェック」をテーマにした展示会『スコットランドからの贈りもの　タータン展』が開催される。 11月11日まで。

　スコットランド北西部に位置するハイランド地方で発展した織物・タータンは、世代や性別を超え世界中で広く愛用され、日本でも衣服や小物、菓子のパッケージなど様々な用途で使用されている。スコットランドとゆかりのある神戸では、昨年神戸開港150年を記念して神戸のイメージカラーを凝縮した「神戸タータン」も開発され、様々なグッズが販売されている。

　同展では、100種類以上のタータンの布地をはじめ、タータンにまつわる美術作品や資料など約250点を展示。普遍的なものでありながら意外に知られていないタータンの歴史や定義をパネル解説、写真、資料で紹介する第1章、18世紀のスコットランドでタータンの着用を禁止された背景と復活に至るまでを同時代の作品を通して学べる第2章、目的や用途によって使い分けられるタータンの種類を様々な展示方法で鑑賞できる第3章と分かりやすく展開される。そのほか、第4章で民族衣装だったタータンがファッションとして広まっていく過程を、第5章ではタータンと日本人の関わりについても知ることができる。また、同展オリジナルの「ミントタータン」を使用したアイテムやスコットランドファッションブランドのタータングッズなど、多様なジャンルの商品が並ぶグッズコーナーも登場する。同展は神戸を皮切りに、2020年まで全国5都市を巡回予定。

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