来るべき新年を迎えるための準備

西宮神社『煤払祭』 西宮市

　新しい年を迎えるにあたり、西宮神社では一年間の本殿のほこりを落とす年末恒例の『煤払祭（すすはらいさい）』が行われる。

　同祭は正月を迎えるにあたって、建物の内外を大掃除する行事で、毎年年末に行われている。本殿で今年の無事安泰に感謝する祝詞（のりと）をあげた後、神職が白衣袴に覆面姿で、長さ約4メートルの笹竹の特製のはたきなどを用い、本殿内部をはじめ、普段は掃き清められない天井近くの柱や壁などに積もった塵埃を払って、来るべき新年を迎えるための準備を始める。

　また、境内では松を逆さにした「逆さ門松」が飾られる。逆さにするのは1月9日の深夜にえびすさまが白馬に乗って西宮の街を巡行される際、松の葉で体を傷つけないようにとの配慮から、えびす様に対する氏子の優しい心を伝える風習だという。

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