六甲山のエコな自然循環の仕組みで夏の涼を体感

自然体感展望台 六甲枝垂れ『氷室開き＆冷風体験』神戸市灘区

　六甲山の展望施設「自然体感展望台 六甲枝垂れ」（神戸市灘区）で7月13日に、展望台の内部にある氷を貯蔵している部屋の扉を開放し外気を取り入れる「氷室（ひむろ）開き」を行い、「冷風体験」がスタートする。

　氷室とは、冬の間に展望台周りにある雨水を貯める「氷棚（ひょうだな）」にできた氷を切り出し、夏まで電気を使わず貯蔵しておく部屋で、「自然体感展望台 六甲枝垂れ」の内部にある「風室（ふうしつ）」につながっている。夏に「風室」の扉を開放し、冬に採取して氷室に貯蔵しておいた天然水の氷と六甲山に吹く自然の風を利用し電力を一切使用せずに自然の力だけで夏に涼風体験ができる。また、総檜作りとなっている建物からは涼風とともに爽やかな檜の香りも漂う。神戸市街地に比べ5～6度気温が低く、氷室開き後は約20度の気温を保ち、エコな自然循環の仕組みで夏の涼を体感でき、氷室内の氷が解けてなくなるまで涼しく過ごすことができる。昨年は8月末まで実施された。

　さらに、普段一般公開されていない氷室内部の見学や、「冷風体験」などを学べる「氷室見学ガイドツアー」が先着20人限定で無料で実施される（要事前申し込み）。

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