映画『ふたりの旅路』桃井かおり、イッセー尾形が神戸で記者会見

 日本とラトビアの初共同製作映画『ふたりの旅路』の記者会見が4月4日、神戸市役所(同市中央区)で行われ主演の桃井かおりさん、イッセー尾形さんが登場した。

 本作は、あることをきっかけに自分の殻に閉じこもったまま1人淋しく神戸で暮らしていたケイコ(桃井かおり)が着物ショーに参加するためラトビアを訪れ、そこで過去の震災で行方不明になっていた夫(イッセー尾形)と不思議な再会をするおとぎ話。桃井さんとは本作で3度目のタッグとなるラトビア出身のマーリス・マルティンソーンス監督が手掛け、ラトビアの首都・リガとその姉妹都市にあたる兵庫県神戸市で撮影が行われた。数多くの姉妹都市を持つ神戸市がそのうちの一都市とタッグを組んで映画を製作するのは初の試みだという。

 アドリブで撮るシーンが多かったという撮影についてイッセーさんは「かおりさんとは30代の頃から舞台で共演していて、日本だけでなくドイツ・イギリスでもやりましたし、2人がいればどの世界でも展開できる確信があった。本当に好きにやらせてもらって、しかもほぼノーカットで使われている。そこが映画の柱になっていましたね。自画自賛です(笑)」、桃井さんは「2人で即興で演じながら文学的な戯曲が出来ていって。監督が言っても出来ない時は出来ない。俳優さんが作っていくというのをイッセーさんといるといつも味わうことができる」と語るほか、アドリブのシーンではその芝居の中でいろんなものが生まれるように“とにかく長く続ける”という暗黙のルールがあったことも明かされた。桃井さんは震災を経験した女性・ケイコを演じる上で「震災から何年か経って生活は戻ったんだけど、どうしても喪失感を感じてしまう。心はどうやって立ち直ればいいんだっていうその葛藤は表現に取り入れたかった」と話し、その気持ちに加え演じながら“ケイコ”を体験して人物像を作り上げていったという。

 本作の見所について「アーティスティックで上品、笑いもある高質な映画。昨日初めて出来上がったのを観たけどすごく面白かった。オススメできます。ぜひご覧なってください(桃井)」「リガは夢のようなファンタスティックな街で、この衣装を着て歩くだけで気分いいんですよ。誰でもない感じになれて、あんな開放感は生まれて初めてでした。この作品は“こうです”という形容詞がないオリジナルな世界観。震災とか思い出とかいろんな要素があるけど1つの夫婦の日常が描かれていて、日常に勝るドラマチックなものはないなと映画を観て一番感じた(イッセー)」とそれぞれアピールした。

 映画『ふたりの旅路』は6月24日より全国にて順次公開される。

掲載日:2017/4/5 12:00

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