名前が“O”から始まる24人の娘たちの「生」と「性」の物語

映画『神聖なる一族24人の娘たち』

　ロシア西部にある魔法の世界のような国「マリ・エル共和国」を舞台に描く摩訶不思議な”フォークロア・ムービー”『神聖なる一族24人の娘たち』が元町映画館（神戸市中央区）にて上映される。期間は1月28日から2月10日まで。500年もの間、ヴォルガ河畔で独自の言語と文化を保ってきたマリ人たち。彼らは、ロシア連邦の中で際立って特異な民族で、どこにもない宗教や世界観を持ち、彼らの間には、今も様々なフォークロアが息づいている。

＜ストーリー＞理想的な夫を選ぶ目を養うためにバケツいっぱいに入ったキノコの形を丁寧に調べるオシュチレーチェ。小枝のようにか細いオシャニクを豊満な体にするため、裸の体を布で拭くおまじないをするオカナイおばさん。友達にそそのかされ、夫の股間の匂いを嗅ぎ浮気の確証を得ようとするオーニャ。夫に想いを寄せる醜い森の精霊に呪いをかけられてしまうオロプチー…名前が“O”から始まる24人の娘たちの「生」と「性」の物語が幕を開ける。嘘か真か、真実は風の中—。

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