神戸・清盛隊を知らなくても、歴史を知らなくても
老若男女、皆が楽しめる祭に
―今年は7周年という節目であり、平清盛生誕900年という年でもあります。9月9日には神戸・清盛隊が主催で行う「平清盛900歳祭」が開催されますが、今の心境はいかがですか?
清盛 ついに来た…という感じですね。
重盛 ずっと「900歳祭というものをやりたいね」って話をしていて、実際今年に入ってから実現に向けて動き出したんですが、構想を練って、計画して、交渉して、PRして…。めまぐるしくやってきたので、「もうすぐ」と言われるとビックリします。
―どのようなイベントにしたいですか?
敦盛 はじめて主催させて頂くということで当然ドキドキはしているんですけど、たくさんの方に来て頂きたいです。全国から武将隊が集結しますし、神戸にゆかりのあるアーティストもたくさん出演してくれるので、皆さんに楽しんでほしい。それに“神戸の旨いもん”もたくさん並びます。メンバーが実際に店を回って「出店してくれませんか?」って交渉させて頂いたおすすめの店ばかりです。普段屋台ではあまり出店されないような店にもお願いしたので、世代問わずグルメも楽しんでもらえると思います。
―歴史に詳しくない方や小さなお子さんも、気軽に楽しめそうですね。
清盛 そうなんです!我々は平家として蘇りましたが、福原の都のことや平家がここにいたということを知らない方が平成の世に意外と多いことに気付いたんです。神戸には歴史の財産がたくさんあるのに、知らないなんてもったいないなと。神戸の歴史や魅力を知って頂けることこそが、ワシらが神戸で生き続けている意味ですよね。そこで、老若男女、皆が楽しみながら歴史を学べるものは何かと考えたら「祭じゃないか」ということになったんです。それがこの祭を開催するきっかけです。ただ騒いで楽しいだけのイベントじゃなくて、歴史色もしっかり出していけたらいいなと思っています。
重衡 歴史館を監修した田辺眞人さん(園田女子大学名誉教授)にも出演いただいて平家の歴史などについて解説していただくので、ただの音楽イベントに留まらない面白さがあると思います。
―まずは今年の成功。そして来年以降も恒例して開催されると良いですね。
清盛 祭のタイトルは「平家祭」でも「歴史祭」でも何でもいいんですが、地元の人もそうでない人も、1年に1回くらいは神戸の歴史を思い返す日があれば良いなと。しかもその1日が楽しい日となればなおさら嬉しい。それがこの祭の軸だと思っています。
―約10時間、最初から最後まで見逃せませんね。
清盛 10時間!?改めて言われて気が付きました(笑)。長丁場ですが、もう1度消えて前世に戻ってしまわないように頑張ります!