数千年前の歴史を体感

『全国古代体験フェスティバル2015』加古郡播磨町

　様々な体験講座を通して古代の歴史に触れることができる『全国古代体験フェスティバル2015』が、11月7日に兵庫県立考古博物館で開催される。緑豊かな史跡公園「播磨大中古代の村」の環境を活かしたフィールドミュージアム 兵庫県立考古博物館は2007年に建設され、「誰もが、いつでも博物館の活動に主役として参加できること」を理念として、日々“本物の古代の体験”を提供している。同イベントは、全国各地の博物館や遺跡などで実施されている古代文化の体験講座が一堂に集まり、昨年は2万5千人が来場。古代体験イベントとして国内最大規模となっている。

　ミニ土偶作りや青銅鏡作りなどのように、遺跡から出土したものを再現する講座や、カラムシ細工、草履づくりなど、地域に古くから伝わるものづくりを学べる手作り講座を中心とした、約30種類の体験メニューが用意されている。そのほか、平安時代の装束を着て行う当時の遊びや、考古学者になりきって発掘調査を体験できる講座、御影に店舗を構えるフランス地方料理の「レストランMOMOKA」によって再現された古代人の料理など、様々な形で歴史を体感しながら学ぶことができる。また同館では現在、朝来市にある前方後円墳「池田古墳」に飾られていた多数の埴輪を紹介する特別展『王墓の埴輪 —池田古墳のすべて—』が開催されており（12月6日まで）、フェスティバル当日は無料で観覧することができる。

　同日、博物館に隣接する弥生時代の集落跡である国指定史跡「大中遺跡」では『第25回播磨町大中遺跡まつり』を開催。古代祭礼をイメージした儀式のほか、ダンスや伝統芸能、プロのミュージシャンによるライブ、ご当地キャラクターが出演するショーなど、バラエティ豊かなステージイベントが行われ、地元の味覚や古代グッズが販売される模擬店ゾーンも開設される。

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