地元の季節野菜を愛でながら「おにぎり」で人が繋がる
JR甲子園口駅の北側にオープンした『キナリヤ』でおにぎりをテイクアウトしました 西宮市
ファミリーや学生など、さまざまな人が行きかうJR甲子園口駅。そんな駅の北側に今年2月オープンした、おにぎりと季節の野菜のお店「キナリヤ(KINARIYA)」(西宮市)に行ってきました。
同店は、障がい者の自立と社会参加を促進している「JR西日本あいウィル」が運営。もともとは、昨年7月まで「甲子園口の八百屋さん」として“地元のおいしい野菜”を販売しており、今回飲食業にパワーアップして同じ場所に帰ってきました。
店舗のコンセプトは大きく分けてふたつ。ひとつは、兵庫県内を中心とした素材をいかし、旬の野菜や果物を通して、自然や季節の移ろい(七十二候)を身近に感じてもらうこと。
ふたつめは、お客さんとスタッフ、生産者との繋がりを大切に、だれもが居心地の良さを感じられる場所を提供すること。子どもからお年寄りまで、幅広く愛されている「おにぎり」がツールとなり、地域・近所のゆるい繋がりを紡いでいきたいと教えてくれました。
店内にはおにぎりが約10種類並びます。養父市八鹿町朝倉発祥の「朝倉山椒」や、朝来市の「岩津ねぎ」、訪れたときは春の風物詩「いかなごくぎ煮」もあり、ラインナップは毎日異なります。
食べたい種類が売り切れでも、タイミングによっては作ってくれることもあるため、スタッフに遠慮なく声掛けを。お昼ご飯として購入する主婦や、帰路につく途中で立ち寄るサラリーマンなど、早くもリピーターを獲得しているそうです。
米は、昼夜の寒暖差が大きく、水はけの良い土壌で育った三田米を使用。注文・精米した翌日には同店に届いているため、新鮮さゆえの艶や香り、弾力のあるおいしさが味わえます。
米はとぎすぎると旨みまで削られてしまうため、ほどほどに素早く洗うことがポイント。炊きあがった米を、やさしくふんわりと握って形を整えていきます。
おにぎりづくりの工程は、だれが作っても同じクオリティで完成できるようにと、マニュアルを徹底し、スタッフにとっても働きやすい環境を重視しているのだとか。
まずは「岩津ねぎみそ」を実食。米の粒が大きく、もちもち食感、口のなかでふわっとほどけていきます。形が綺麗にまとまっているので、小さな子どもでもひとりで食べやすそう!中心には甘辛いねぎみそがたっぷり、濃厚な余韻が続きます。
なんとも珍しい「茶穀米」のおにぎりも試してみました。数種類の国産穀物に国産上級煎茶をブレンドした「茶葉入り雑穀米」を使い、通常の米とはまた違う、爽やかな緑茶の香りが広がります。プチプチとした食感も楽しく、栄養価が高いため特に女性に人気なのだとか。
JA兵庫とも連携し、店内には「六甲ゆめイチゴ」や「宝塚・中安農園のいちご」なども販売されています。
今後は、訪れた人同士が談笑できるようなイートインスペースを設けたり、伊丹のクラフトビールなどお酒やアテを導入して、夜の部にも力を入れていきたいとのことです。
詳細情報
- 店舗
- キナリヤ(KINARIYA)
(西宮市二見町3-20)
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- 11:00~商品がなくなり次第終了(目安18:00~19:00)
- 定休日
- 土・日曜、祝日
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