甲東園や甲陽園などの地名の由来にもなっている西宮のシンボル・甲山（かぶとやま）の近くに、おそらく“日本で一番小規模”なブルーベリー農園があることをご存知ですか？

その名は『甲山ブルーベリーファーム』。昨年グランドオープンしたばかりで、夏の間、ひとつの時間帯ごとに2組までの“完全予約制”でブルーベリー狩りのお客さんを受け入れています。市内から気軽に足を運べ、お子さん連れでも気兼ねせず楽しめる同園の魅力を紹介♪

魅力その① 駅前から車で20分かからない好立地！

バスの場合は阪神・阪急の路線バスを使い「甲山墓園前」で下車してください

同園の魅力のひとつはなんといっても“アクセスの良さ”。西宮の駅前エリアから車で20分弱で到着するので、子持ち家族のおでかけでネックになりがちな『移動』の難易度が低いんです！

甲山墓園のすぐそばに立地しているので、バスを使って訪れてもOK。

墓園に隣接する民家の手前に掲げられています

墓園を正面に左手に少し進むと白地の看板が見つかるので、看板が示す路地を進んでください。

砂利道をまっすぐ進んだ先の左側に農園はあります。バス停からここまでの所要時間はわずか1分！

甲山をモチーフにしたロゴマーク。農園から山を望むこともできますよ

自家用車で訪れる場合は、予約の際に伝えて駐車場の場所について聞いておきましょう。

魅力その② 少人数でじっくりブルーベリー狩りが堪能できる！

デイキャンプ気分が楽しめるのも嬉しいポイント。虫よけも用意されています！

栽培エリアの前にはタープテントが設置されており、中にはテーブルセットを完備。手荷物などはこちらに置いて摘み取り体験に参加できるので、子どもの着替えなどの荷物が増える夏の時期も安心です。

園主の原田さん。講座では「熟した実の見分け方」なども教えてくれるので、この後の摘み取り体験でさっそく実践してみて！

摘み取り体験は、園主の原田さんがブルーベリーに関する講座からスタート。ブルーベリーは品種によって旬が異なり、その旬も各品種“わずか2週間ほど”なんだとか…！初めて知る知識ばかりで大人もワクワクすること間違いナシ♪

青々と色づいたブルーベリーの木。迷路のようになっており、足を踏み入れただけでワクワク♡

レクチャーが終わるといよいよ摘み取り体験の時間です。園内には40品種・約250本のブルーベリーの木が立ち並んでおり、原田さんのレクチャーのもと、順番にそれぞれの木を巡っていきます。

顔を近づけてみると、枝の先にたくさんのブルーベリーが！指で優しくつかんで、力を入れずにクルクルと回すとポロンと取れますよ。

始めて見る大きさに驚愕…！！！

中には500円玉ほどの大きさに成長した巨大ブルーベリーも！普段お目にかかることのできないビッグサイズに、テンションが上がります（笑）。

こちらは「ピンクレモネード」という品種。その名の通り、爽やかな甘みが特徴です

品種によって色や大きさはもちろん、皮の食感や果肉の甘味・酸味、香りまで異なり、熟し具合によっても味わいが変わるので、つみ取り体験中は驚きと発見の連続でした。

筆者が一番驚いたのは、同じ枝に実ったものでも成長具合に差があること。大きさや色づきに個体差があるので、食べごろの実を探す作業はさながら宝探しのよう。「大人も夢中になる」という原田さんの言葉も納得です。

摘み取り体験の間も、原田さんが食べごろの実や豆知識を適宜教えてくれるのも嬉しい

前述の通り、ブルーベリーは品種によって旬が細かく異なるので、食べることができる品種は訪れたタイミングによって異なります。それでも常時10品種くらいは食べ比べできるとのこと。

魅力その③ 冷たいドリンクとブルーベリースイーツの「おやつタイム」付き！

お菓子は原田さんの奥様のお手製！取材日は「ブルーベリータルト」でした

摘み取り体験の後は、テントに戻って「おやつタイム」。同園のブルーベリーを使ったタルトorマフィンを冷たい飲み物とともにいただきます。疲れた体に冷たい飲み物が染みますよ～（笑）。

帰る前に、ひと休みしながら摘み取り体験の感想を語り合う、至福のひとときをお楽しみください♡

市街地よりも高地にあるので、日陰に入ると風が涼しくて気持ちいいのもGOOD♪

お土産にぴったりな自家製「ブルーベリージャム」も販売されています。

入園時間は9時30分、11時、14時、15時30分の4部制

少人数制＆ガイド付きなので、パパ、ママものびのびとブルーベリー狩りが楽しめる同園。「夏休みにおでかけしたいけど、子どもが小さいうちは遠出や混んでいるところはちょっと…」と考えている方にもぴったりなスポットでした！