すすきの草原焼き尽くす　炎の祭典

砥峰高原で「山焼き」実施　神河町　

　西日本有数のススキの草原・砥峰（とのみね）高原（神河町川上）で3月28日、ススキを一気に焼き尽くす「山焼き」が今年も行われる。雨天の場合は4月4日に順延。

　標高900メートルに位置する同高原は、広さ約90ヘクタールにススキが群生しており、大きな山々に囲まれたロケーションは大河ドラマ『軍師官兵衛』や映画『ノルウェイの森』など多くの作品にも登場している。ススキの発芽と育成を促すため伝統的に行われてきた山焼きを、神河町が観光イベントとして打ち出し始めたのは1997年。今では、例年約3千人の来場を集める人気イベントとなっている。

　点火は14時に山頂付近から始まり、約1時間半をかけて炎は一帯を焼き尽くす。高原を一望できる「とのみね自然交流館」では、地元小学生による砥峰太鼓をはじめとした和太鼓演奏や音楽ライブなどのステージパフォーマンスが実施されるほか、飲食ブースの出店、特産品の販売もある。

　当日はJR「寺前駅」から直行バスが運行するが、乗車には同町観光協会まで事前予約が必要となる。

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