大きな窓のあるお店は温かみあふれる和雑貨の宝庫
手仕事の器と日用品の店『ムーシュリーク』で逸品たちを愛でてきました 洲本市
淡路島・洲本市街地にある、コモード56商店街。アーケードの堀端筋側の入口には心惹かれる器や日用品がショーウィンドウに並ぶお店があります。今回はそんなお店『mooshuleek -ムーシュリーク-』に伺いました。
アーケード街にありながら、日差しのよく入る店内。四方の棚に整然と、数々の陶器やガラス器、竹籠等が並べられています。「手仕事の器と日用品の店」が同店のコンセプトです。
店長の福井崇之さんはとても朗らかで、お話し好きのステキな方。『ムーシュリーク』は福井店長がネットショップから出発。商店街内にあるチャレンジショップでの営業を経て、2021年5月に現在の場所に移転しました。
お店の中に並ぶのは、福井店長が自ら日本各地を巡って作り手たちから直接仕入れた“手仕事”の日用品たち。手づくりの温かみが、作品からにじみ出る逸品たちです。
「『民藝』という言葉を意識はしますが、それにとらわれないようにしたい。伝統あるもの、昔から続く形とその使い易さを大切にする作り手さんたちの作品を紹介したい」と福井店長は話します。その言葉には店長の、静かで揺るがない想いが表れています。
奥の方の棚にずらりと並ぶのは、熊本県・まゆみ窯の作品。眞弓亮司さん、澄子さん夫妻による作品は、素朴な色と形に象嵌やしのぎなどの装飾が施された味わい深い作風です。
カラフルな型染の日本手ぬぐいは、静岡県・山内染色工房 (アトリエぬいや)の山内武志さんの作品。モダンとも言える色遣いと斬新なデザインに目を見張ります。「ムーシュリーク」のロゴやお店のシンボルマークも、山内さんのデザインだそう。
福岡県・太田潤 手吹き硝子工房のガラス作品の数々。沖縄琉球ガラスの名工に師事した太田さんの、再生ガラスを使って吹きガラスの手法で作られた作品たちは、独特なデザインやガラスの風合いにホッとする温かみを感じます。
淡路島の斉藤幸代さんの作品は、「型打ち」と呼ばれる手法で自然の草木や花を表面に浮き上がるように表現していて、その美しさ、繊細さには思わずため息が出ます。
福井店長とお店の中を巡ると、作り手たちの人となりと作風、仕入れの際のこぼれ話等々、とても楽しいお話が聞けます。すべての作り手とその作品へ向ける福井店長の純粋な「好きの気持」に、聞いている記者の心も温かくなりました。
今後は提携する作り手の個展を店内で開催するなど、お店の活動の幅を広げていきたいと話す福井店長。
今日も大きな窓から店先を覗くと、ステキな器たちと、お客さまと談笑する店長が見えます。扉を開けて中に入ると、心地よいワクワクに満たされる店「ムーシュリーク」。ちなみに神秘的な店名の由来は「ヒミツ」とのことです。
詳細情報
- 場所
- mooshuleek (ムーシュリーク)
(洲本市本町5丁目3-1)
GoogleMapsで探す - 営業時間
- 11:00~17:30
- 定休日
- 月曜日、火曜日、木曜日
- TEL
- 090-4498-9469