クリスマスだけじゃない!お正月も食べたい人気のシュトーレン
『Boulangerie Anne(ブーランジェリー・アン)』に行ってきました 神戸市中央区
神戸駅から歩いて5分ほど、大通りから外れた場所にひっそりと佇む『ブーランジェリー・アン』。2018年のオープン以来、知る人ぞ知る人気のパン屋さんです。
足を踏み入れると、目の前のショーケースには焼き立てのパンが並び、その奥のキッチンではスタッフが忙しく立ち回っています。
オーナーの山口昌子さんは、神戸や明石など兵庫県内の複数のベーカリーで勤務した後、各地の料理教室でパン講師を務めていたという経歴の持ち主。
お店の人気は「手折り」にこだわったクロワッサンで、その生地を使った「パン・オ・ショコラ」や「アマンド」は早々に売り切れてしまうことも多いとか。
「作るのに手間も時間もかかりますが、機械ではない手作りのあたたかみを感じてほしくて。少し不均衡なところに本当の美味しさがあると思うんですよ」と語る山口さん。何層にも折られた生地はふわふわと空気を含んで柔らかく、それでいてパリっと焼き上げられた食感とバターの香りが絶妙なバランスです。
ハード系のパンを使った「あん塩バターパン」は、四つ葉バターや特別栽培の北海道産小豆など、材料にもこだわった一品。ひと口サイズにカットしたものを口にすると、まず表面のゲランド塩のほの甘いしょっぱさに、かすかに粒を感じるさらりとしたあんこの上品な甘さ、そして濃厚なバターの旨味が追いかけてくるという組み合わせの妙に感服。
ファンが多いという玉子サンドは淡路の北坂養鶏場の卵を使用。「一食におよそ2個の卵を使っています。卵本来の美味しさを味わって欲しいので調味は控えめにしています」というフィリングは黄味の味が濃厚。水分を含んだしっとりふわふわのパンによく合い、一切れでも満足させられるほどの味とボリューム。
ドイツで修業を積んだパティシエによる焼き菓子や生菓子も販売しており、この時季はシュトーレンが売れているそう。
この日いただいたのは「クランベリーのシュトーレン」。ほんのり酸味の効いたクランベリーに甘熟レーズン、たくさんのナッツにバターたっぷりのケーキは、シナモンやナツメグに加えカルダモンを足すことにより、爽やかな香りのシュトーレンに仕上がっています。
「毎年予約してくださるお客さまも多く、好評いただいています。クリスマスだけでなく、帰省時にお土産として持って帰りたいという声から、丹波篠山の大納言小豆を使った『渋皮マロンのシュトーレン(2700円・税込)』を作りました。お正月のお菓子として喜んでいただいています」とのこと。この店のシュトーレンの人気がうかがえます。
年内は25日までの営業だそうなので、気になる方は早めにご予約、ご購入を。
詳細情報
- 場所
- (ブーランジェリー・アン)
神戸市中央区中町通4-1-15
GoogleMapで探す - 営業時間
- 9:00~18:00
- 定休日
- 日曜・月曜・祝日
(年末は12月25日まで、年始は1月6日から営業予定) - TEL
- 070-2309-9617