“にこにこ”ふんわり♪笑顔あふれるやさしい味わいの和菓子たち
阪急甲陽園『翁菓舗(おきなかほ)』へ行ってきました 西宮市
阪急夙川駅から山の手に向かって延びる甲陽線の終着「甲陽園駅」のすぐ近くにある『翁菓舗(おきなかほ)』は、1968年の創業以来、地元に愛されて続けている昔ながらの和菓子店。
店内には季節の上生菓子や最中、赤飯などがずらりと並び、朝からおつかいものの購入や、お供え用には何がいいかなど相談しに来るお客さんが訪れ、地域の人の生活に密着したお店のようです。みんな何を買っているのでしょう?
看板商品の最中「翁甲山(おきなかぶとやま)」は創業からのロングセラー商品。小豆は北海道産を使うお店が多い中、岡山の備中大納言小豆を使用。さっぱり、さらっとした味わいが特徴で、丁寧に炊き上げた自家製餡は皮の風味を感じやすいように主張しすぎない味になるのだとか。食べた感じは確かに後味がすっきりしている気がします。山に登る前にポケットに忍ばせて展望台で食べたいなぁ。
季節の上生菓子は常時6~7種類が用意されています。今の時期はクリスマスにちなんだものが人気とのことで、見た目もさることながら、どれもやさしくほっとする味。驚きなのはこれらのアイデアが先代のものだということ。自由な発想をする人だったそうですが、25年前に雪だるまやサンタクロースの和菓子を作るとはなんとも斬新!
近ごろ子どもがおつかいでよく買いに来るらしい「おきなもち」は、昔からある商品だそうですが、甲陽園界隈では密かなブームになっている⁈羽二重粉で作った求肥にきなこがたっぷりかかっていて見た目はとてもシンプル。食べてみると絹のようなやわらかな質感とふわふわとろける口当たりは感激もの!他にも「豆大福」や「栗おふく」はほおずりしたくなるような愛おしさがあります。
地元の人たちとのかかわりの深さを感じたのは、近所の人が買い物の帰りに立ち寄ったり、「美味しそうだったから」と野菜を持ってきてくれたり、みんなが家族のように楽しそうに話していること。こんなアットホームな雰囲気も愛される理由の一つなのだと思いました。
みなさんの明るくて“にこにこ”の笑顔に癒されました。和菓子にも現れるやさしい味に日常使いしたくなる気持ちがわかる気がします。いつまでも“このまま”でいてほしいお店です。
詳細情報
- 店舗
- 翁菓舗(おきなかほ)
(西宮市甲陽園西山町1-60)
GoogleMapで探す - 営業時間
- 9:00~18:00
- 定休日
- 水曜日
年末年始の営業はこちらで確認を - TEL
- 0798-74-6825