帰りの坂道下りる時、ほわんと温かい心になっている

『坂の上の嬉しなる』へ行ってきました　姫路市

姫路市飾東町。坂の上の黄色い建物を目指して、ほんの少し頑張ってのぼってみたら…たどり着きました『坂の上の嬉しなる』。和洋菓子を和モダンな空間で楽しめると評判のお店です。

すぐ近くには小学校。子どもたちの笑い声が心地よく響いてくるような、元気溢れるエネルギッシュな場所です。姫路城方面から進むと社街道沿いに大きな看板が出ているので、看板通りに坂道を登ります。

社街道沿いの看板
※姫路城方面からみたところ
「せっかく坂の上まで来ていただけるから、ここでしか食べられないお菓子や空間を楽しんで欲しい、そして坂の上で嬉しくなってもらいたいです」というオーナーの長井さんのお言葉通り、同店でしか味わえない焼き菓子や生菓子が並び、オリジナリティ溢れる空間が広がります。
播但道からも見える黄色い建物
『坂の上の嬉しなる』という店名は、ほうじ茶をこよなく愛したオーナーの母と、娘さんの名前を上手に掛け合わせたもの。黄色い外観は、息子さんをイメージしたのだとか。
キッズスペースもあるのでお子様連れもゆっくりできます
"お店は3番目の子ども"と語るオーナーにとって、成長して大人になっていく子どものたちの様に、お店も少しずつ変化し、そして一緒に成長してくれるもの。だからあまり作りこまずに柔軟に、その時ごとに変化していく事を受容しているそう。「何年かしたら、夕焼けみたいなオレンジ色のお店になっているかも」とお茶目に笑って教えてくれました。
季節のフルーツを使ったケーキがズラリ
大福や季節のフルーツを使ったケーキには、播磨特産の醤油や糀、味噌、みりんといった発酵食品を取り入れたものも。播磨の良い物、質の高い物を使うことを心がけ、ケーキの粉は完全に米粉へとシフトしたそう。焼き菓子の今の食感を残しつつ米粉を取り入れられないかなど、模索しながらゆっくり自身の坂を"のぼって"いる最中。
ドリンクとケーキをお得に楽しめる「一菓一茶」
写真は「冷やしフルーツ甘酒/赤（ベリー）」と「あんことチーズの大福」
ほうじ茶やコーヒー、ラテやフルーツ甘酒などお好みのドリンクとケーキをセットで楽しめる『一菓一茶』は、奥のスペースでいただけます。
「ほうじ茶ラテ」660円（税込）
自家焙煎した赤ほうじ茶（雁ケ音の茶葉）をベースにした「ほうじ茶ラテ」は爽やかな香りとほっこりとする甘み。ふわっふわのミルクをスプーンで混ぜると、茶葉とクリーミーな甘い香りが立ちます。
「いち福」528円（税込）
※テイクアウトは税率が異なります
イチジクが乗った可愛らしい大福「いち福」。クリームチーズと酸味のあるクリーム、優しい味付けの赤ワイン煮のイチジクが驚くほど柔らかい求肥にくるまれています。
サクホロ食感のクッキー
赤ほうじ茶と青ほうじ茶のクッキーは甘さ控えめでサクっホロっの絶品食感です。これはぜひ食べて欲しい一品。豊かな香りの飛騨高山産の「青ほうじ茶」と一緒にいただきました。
「青ほうじ茶」550円（税込）
「甘酒と味噌のチョコ仕立て」517円（税込）
※テイクアウトは税率が異なります
ケーキは「甘酒と味噌のチョコ仕立て 」。一口食べてびっくり、驚きの生クリームの柔らかさ！甘さは控えめなのに、味噌のアクセントが効いていてとても味わい深い。クセになる美味しさでした。
「あんことチーズの大福」528円（税込）
※テイクアウトは税率が異なります
「あんことチーズの大福」はあんこと糀クリームチーズの塩けが優しくミックスされた大福。同店のほんわり柔らか大福たち、見た目の可愛さもさることながら、甘いだけじゃないという嬉しい誤算。そして何より食べた時のふわふわ感に虜になりました。
「冷やしフルーツ甘酒/赤（ベリー）」660円（税込）
甘糀仕立ての「冷やしフルーツ甘酒」は赤（ベリー）をチョイス。思ったより甘さ控えめで、甘味との相性も良いですね。発酵食品をこんなにお洒落に食べられるなんて！
「嬉箱（小）」1,350円（税込）
お土産にもらって"嬉しなる"焼き菓子の箱の中には、鈴がちょこんと入っていました。渡す方も渡される方も、ちりんと可愛らしい音で癒される、五感が喜ぶ素敵な贈り物です。

ほうじ茶づくしのモンブラン
「ほうじブラン」528円（税込）
※テイクアウトは税率が異なります
「ここに来て喜んで帰ってもらえたら何より嬉しいです。喜んでもらう事に関しては貪欲なのかも」とオーナーはにっこり。お客さんや家族、周囲の人の為に何かしらできる事をしたいという"人を想う気持ち"をその笑顔からも感じました。ほわほわ嬉しなる気持ちを胸に抱えて、帰りの坂を軽快に下っていきました。ここを訪れる皆さん、きっと同じ気持ちなんだろうなと考えながら。

詳細情報