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これは世界にあてた私の手紙です。私に一度も手紙をくれたことにない世界への—
映画『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』
生前はわずか10篇の詩しか発表しておらず無名だったが、没後発見された1800篇近い作品により“アメリカ文学史上の奇跡”と讃えられる女性詩人エミリ・ディキンスンの半生を描いた『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』が9月2日よりシネ・リーブル神戸(神戸市中央区)にて上映される。従来の型にはまらず独特な文体で自然や生と死、愛と孤独などをテーマに、瑞々しい感性で詩を綴ったエミリの約20篇の詩を織り交ぜながら描かれる。
<ストーリー>19世紀半ばのマサチューセッツ州。エミリ・ディキンスン(エマ・ベル/シンシア・ニクソン)は、家族と離れ、マウント・ホリヨーク女子専門学校に通っていたが学校の方針に合わず、神経質になってしまっていた。そんなエミリを見かねた家族は家に連れて帰ることに。夜の静寂の中で詩を綴っていたエミリは、父親の口添えもあり、地元の新聞に初めて自身の詩を掲載。しかし、当時の編集長からは「女には不朽の名作は書けない」と皮肉を言われてしまう。一方、「結婚して家族と離れることは考えられない」と言っていたエミリだが、ワズワース牧師の説教に感動し心を揺り動かされていた。ところが、ワズワース牧師には妻がいることを知り、そんな時に親友バッファム(キャサリン・ベイリー)の結婚が決まり、エミリは大きな喪失感を感じていた。さらには、父親が他界、エミリは部屋に閉じこもってしまう。やがて、ブライト病という不治の病を患ってしまったエミリは、深い喪失を抱え屋敷に引きこもる生活をつづけながらも詩作を心のよりどころとしていた—。
詳細情報
- タイトル
- 『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』
- 公開日
- 2017年9月2日(土)
※その他地域では8月12日(土)より順次公開中 - 監督
- テレンス・デイヴィス
- 出演
- シンシア・ニクソン、ジェニファー・イーリー、キース・キャラダイン ほか