心を覗かれないように訓練して待っていてください（笑）

―イリュージョン監修を務められているプロマジシャンの新子景視さんから実際にマジックを教えてもらったそうですね。
そうなんです。私も1つマジックができるようになりました。本番では皆さんの心を覗けるようになっている予定なので、私に見透かされないようにご観劇の際は細心の注意を払ってくださいね（笑）。自分の横で、目の前で、真後ろで超常現象が起こることを期待しながらご覧ください。

―もし本当に超能力が使えるなら、どんな能力がほしいですか？
迷わずテレポーテーションです。ホテルが怖くて苦手なので、自分の部屋から現場に通いたい。これは何としてでも実現したいので、研究者の皆様にぜひ頑張ってもらいたいです（笑）。

―主演というプレッシャーはありますか？
負荷がかからないと怠けちゃうので（笑）、プレッシャーをかけてくれてありがとうと思っています。私にはまだ脇を固める技術はありません。でもアイドル時代から変わらないと思っているのは、私が真ん中に立つと周りが引き立つということ。その能力は誰よりあると思っています。主演という立場で、今回もお芝居の技術を上げられるように頑張ります。

―最後に、『-4D-imetor』を楽しみにされている皆さんにとっておきのメッセージをお願いします。
私も自分自身にすごく期待していますし、いろいろな歴史を積み重ねてきた上で、今の人たちが作る今の時代の演劇というものがあると思っています。『-4D-imetor』は超常現象、四次元といった普通なら「それはありえないだろう」ということを正当化して「おもしろい！」に繋げている作品です。その中に人と人との繋がりや、他人のために自分を犠牲にできる人間の強さもある。きっと前向きになれる作品だと思うのでぜひ楽しみにしていてください。そして、私に心を覗かれないように訓練して待っていてください！

エン＊ゲキ＃05「-4D-imetor」

〈量子力学〉をテーマに、壮大なスケールで繰り広げられる謎解きミステリー

生駒里奈 Rina Ikoma
1995年12月29日生まれ、秋田県出身。2011年、女性アイドルグループ・乃木坂46の1期生オーディションに合格。2012年2月22日、1stシングル「ぐるぐるカーテン」でCDデビューし、センターを務めた。2018年、同チームを卒業。現在は女優、タレントとしてドラマや舞台、映画など活躍の場を広げている。

撮影：秀村安奈
取材・文：永山喜子