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映画『おいしい家族』より松本穂香、ふくだももこ監督にインタビュー

―長回しのシーンも多かったそうですが、何度も撮り直しをするなど苦労したシーンはありましたか?
松本 監督が見ていて違和感があったら調整するという感じで、あまり何度も取り直したシーンはありませんでした。長回しの食卓のシーンは、私は一口も食べないという設定だったのですが皆さんは普通に食べているので撮り直しになるとまた同じ勢いで食べないといけないのが大変そうだなと思っていました(笑)。ハマケンさんと犬の真似をするシーンも長回しで撮ったのですが、皆が撮っている時に楽しくなっちゃって長くなったのかなと。クスッと笑ってもらえるようなシーンになったと思います。
監督 あのシーンはずっと見ていたかった(笑)!
松本 皆が笑っているのが分かるんですよ。「いや、聞こえてるよ!」って思いながら演技をしていました(笑)。

―撮影中に監督のひらめきから生まれたシーンもあったとか?
松本 私が水をかぶるシーンとか?
監督 あとは、橙花が酔っ払った帰り道に急にでんぐり返しするシーンとか。私、映画の中ででんぐり返ししてもらうのが好きで(笑)。すごく身体的で、なんか良くないですか!?
松本 具体的にどこでやるとかは決めずに「好きなところででんぐり返しをして」という感じでした(笑)。

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―タイトルにも「おいしい」とあるように、特に食事のシーンにはこだわったとお聞きしました。
監督 すき焼きを食べるシーンは一番はじめに家族が一堂に会するところで、物語の「起」となる重要な場面でした。食べるシーンではモゴモゴしてセリフがちゃんと言えなくてもいいから、めっちゃおいしそうに食べてもらうことを徹底して。そうめんを食べるシーンは、私が『サマーウォーズ』で決戦前に皆で食べるシーンが好きで、そんな感じに豪快に食べて欲しいとお願いしました(笑)。おはぎのシーンも良かったなぁ…。

優しくてあたたかい映画
観てほっこりした気持ちが少しでも何かにつながれば嬉しい

―お母さんの大好物「おはぎ」をあんまり好きではなかったお父さんが、お母さんの服を着て食べるとおいしく感じるというようなセリフには、何とも言えない気持ちになりました。
松本 そんなこと言われたらお母さんの服を着ているお父さんを許すしかないですよね(笑)。「お父さんの中でお母さんへの感情がそんなとこまでいっちゃってるんだ」って。好きすぎて「その人になりたい」という感覚があるんだなと思いました。
監督 お父さんは橙花が思っているよりも深いところまでいっていて、母と同化するくらいの感覚になっていたんだということを知る場面ですよね。

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―板尾さんは本作について「短編がショートケーキだとすると、長編はバースデーケーキ。皆に味わって欲しいと思えるおいしい映画」とコメントされていました。お2人は実際に完成した作品を観ていかがでしたか?
監督 板尾さんは本作を観て「押し付けがましくない、いい映画やな」とも言ってくださって。脚本上のセリフはあえてちょっと説明的にしたのですが、皆さんの芝居を通して観るとナチュラルで、押し付けないというか上から言っている感じもなく、ストンと観ている人の心の中に入っていくような仕上がりになったなと思っていたので、板尾さんにもそう思ってもらえてたんだなと嬉しかったですね。このキャスティングが本当にベストで、我ながら「いい映画やな」って観る度に思っています。仕事、プライベートと大変なこともあるかと思いますが、映画館で『おいしい家族』を観てもらえたら豊かな気持ちになって、「なんかおいしいもの食べに行こう!」って思ってもらえると思います。
松本 本当に優しくてあたたかい映画です。皆がキャラクター的にチャーミングでかわいく映っていたので、それが観てくれる人に伝わったらいいなと思います。私も観てほっこりした気持ちになりました。今抱えている悩みをこの映画で解消することは難しいかもしれないけれど、観ている時間だけでもほっこりしてもらえる自信はあります。そのほっこりした気持ちが少しでも何かにつながれば嬉しいなと思います。

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