「SCOOBIE DOは元気じゃないとダメだ!」
そう思って、全力でかき鳴らしました
―音をはめていく作業から、皆で作り上げていくやり方にシフトしたきっかけは?
マツキ 前作もすごく気に入っているんですけど、そこにもう1つプラスできたら良いなと思って。それが「元気」だったんです。
―「元気」ですか?
マツキ やっぱり元気って元気な人にもらうじゃないですか。僕たちはライブを年間何10本とやっていますが、お客さんが「あの曲聴きたい」「踊りたい」と集まってきてくれるのは、結局「元気になりたい」からだと思うんです。ライブでパワーやエネルギーをもらって、「明日からまた自分の場所で頑張ろう」と思ってくれているんだな、というのを改めて感じる機会が最近また多くて。だからこそ、「SCOOBIE DOは元気じゃないとダメだ!」と思ったんです。もちろんこだわり抜いた楽曲を作ろうと思って作るんですが、そのアレンジだったりそれぞれのプレーだったり、最終的な放出の仕方、表現の仕方というのはバンドとしてのあるべき形…皆それぞれの想いをどれだけ全力で鳴らせるかにこだわりました。
―プレーヤーとして、作り方の変化というのはいかがでしたか?
ナガイケ 前作のような作り方でももちろん“自分の解釈”は入れていくので、単純に作り方が違うという感覚ですね。でも今回皆で作り上げていく時間、音を合わせる時間がすごく楽しかったし、疲れもしました(笑)。でもそれでこそ「バンドっぽいな」と。作りながら得たものは少なからず詰めることができたし、それが皆さんの元気に繋がると嬉しいです。
MOBY 今回は変拍子の曲もあったりして、ドラムとしては曲を体に入れるのが大変だった曲もあるんです。でも今作は「サバイバルファンク」と「Colors」の2曲を10年ぶりくらいに違うスタジオで録ったりして。それだけですごく新鮮さが出たし、これまでとは違った色付けができたと思います。これまでに無いものが入ってくると、やる側の気分がやっぱり上がるんですよね。