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舞台『絶唱サロメ』より池田純矢にインタビュー

「海賊戦隊ゴーカイジャー」のゴーカイシルバー役で名を馳せ、俳優として情感あふれる演技力と瑞々しい存在感で体現する池田純矢さん。一方、脚本家・演出家として自身が手掛ける舞台公演「エン*ゲキ」を2015年に立ち上げ、作品ごとに高い評価を得ている。その4作目「絶唱サロメ」が10月に上演決定。最新作は、1893年にオスカー・ワイルドによって書かれた戯曲「サロメ」を原案に、古典・歌・演劇を融合させた“LIVE ENTERTAINMENT”として、オリジナル脚本で繰り広げる。脚本・演出・出演と3役を担う池田さんが、当時その不道徳な内容から上演を禁じられていた「サロメ」を、王道エンターテインメントにどう昇華させるのか―。

―“演劇とは娯楽であるべき”という想いのもと立ち上げられた「エン*ゲキ」シリーズの最新作。今回の原案となる戯曲「サロメ」との出会いは?
僕が小学生の時ですかね。子どもの頃から本や映画が好きで、戯曲と小説の違いを分からないまま読んでいたんですけど、自分がこの世界に入って初めて戯曲を読んだ時に「なるほど、これは声に出すからおもしろいんだ」って気づいたんです。戯曲と小説の大きな違いは、そのセリフを声に出してみないとその魅力がわからないということ。その魅力に気づいたのは17歳くらいかな。

 

小学3年生の宿題で書いた
「夏休みで一番楽しかった思い出」
これが僕の処女作でした(笑)

―「エン*ゲキ」シリーズの1作目『君との距離は100億光年』では池田さんが17歳の時に書いた小説をもとに製作されていましたが、何歳くらいから小説を書き始めたのですか?
小学3年生の時に「夏休みで一番楽しかった思い出」を書く作文の宿題で、恐竜の卵を拾って孵化させた話を書いたんです。…イカれてますよね(笑)?最終的に恐竜の上に乗れるところまで育てて、琵琶湖で泳ぐという物語でした。もちろん空想なんですけど書いた時点で僕の中では本当の思い出になっていましたね(笑)。先生から「大変よくできました」のハンコと「とても面白かったです」という赤ペン付きで返ってきて、これが僕の処女作でした(笑)!

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―今回もオリジナル脚本で、「サロメ」を王道エンターテインメントとして上演するということですが。
今回題材になっているオスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」は発表当時、その残虐的で不道徳な内容からしばらくは上演を禁止されていたんです。残酷ではあるんですけど、耽美で妖艶な美しさが我々にも通じるところがあって130年経った今でも残っているのかなと思います。今回の舞台では、このサロメをあくまで原案の一つとしてオリジナルで書かせていただきました。不道徳・残酷・古典という堅いイメージを王道のエンターテインメントにできないかなと。「エン*ゲキ」は、友達とカラオケとかUSJに遊びに行くというような感覚で来てもらいたいなと始めた企画でもありますので、サロメの世界観も残しつつ見て楽しいエンターテインメントにしたいと思っています。ただ、オスカーの名前を出させていただいておりますので、オリジナルだけどサロメである必要もある。登場するキャラクターがどんな風に過ごしてどういう最後を迎えるのかはこの作品でもしっかりと描いて、原作を読んだことがある人にも「このシーンがこうなるんや!」って思ってもらえるように、リスペクトの気持ちを持って作りたいなと思っています。

―本作は、古典・音楽・演劇の新しい融合で作る「LIVE ENTERTAINMENT」と謳われていますよね。
音楽劇やミュージカルではない形で音楽との新しい融合ができないかなと考え「LIVE ENTERTAINMENT」と名付けさせていただきました。重要なポイントなので全てを明かすわけにはいかないですが、ミュージカルは感情や心情を歌で表現して、音楽劇は音楽が物語を運んでいく。今回はそのどちらでもなく、歌を“歌”として歌います。でもライブシーンでもないです。ミュージカルが苦手な人は急に歌い出す演出がスッと入っていかないからだと思うのですが、今回は「今から歌うな」とわかるのでスムーズに見られると思います。もちろん作品の世界と乖離しているわけではなく、ちゃんと物語に溶け込むように作っていきます。少なくとも僕はこれまでに見たことがない融合の仕方になっていますので、これがどう届くのかが楽しみです。

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松岡さんしか考えていないので
断られたらこの作品は一生世に出ません

―本作の主役は松岡充さん以外考えられなかったとか?
松岡さんの歌ってアーティストの中でもすごく独特だと思うんですよね。歌った時に歌詞が形になって目の前に現れるというか。2017年に「不届者」という舞台で松岡さんと共演させていただいた時に「松岡さんの歌ををそのまま演劇にするって面白いかも」って思ったんです。サロメを演劇化したいという想いと、また別で音楽と演劇の新しい融合をしてみたいという想い。松岡さんの妖艶な魅力はサロメの世界観にぴったりで、松岡さんの歌は音楽と演劇の新しい融合ができる…ドカン!と僕の中で雷が落ちたように2つのやりたいことが繋がったんです。ただ僕はまだ26歳の若造なので松岡さんに出て欲しいなんて軽々しく言えるはずもなく(笑)、まずは誠意を見せるために台本を書きました。そして松岡さんを飲みに誘って「これ読んでください」とお渡しして、「これ誰がやんの?」「…あなたです!」「え?」ってな感じで(笑)。その時にこの作品に対する思いと「松岡さんしか考えていないので、断られたらこの作品は一生世に出ません。面白かったら出演してください」とお伝えしました。それから待てど暮らせど連絡がなく、またプライベートでお会いした時に「この間の件どうですかね?」って聞いたら「あぁごめん!もうやるつもりで返事したと思ってた!」って言われて、そんなラフな感じで無事引き受けてくださいました(笑)。

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