どうしてもアクションがしたくて、
必死に目で訴えています!
―清野さんはお姫様役ということで、これまでに無かった役回りですね。
清野 そうなんです!私はアクションが好きで、自分の居場所のようにも感じています。だから今回も新感線の舞台に出られると聞いて、「アクションシーンが多いはず!動ける!やった~!」と思ったんですけど、台本を読んでみるとお姫様の役で(笑)。古田さんにも「お姫様は戦わないんだよ」って言われました。だから最初はすごく不安が大きかったです。
―では、アクションシーンはご法度?
清野 いえ、やっぱりどうしてもアクションがしたいので、今必死に演出のいのうえ(ひでのり)さんにアピールしています!
須賀 菜名ちゃんは目で訴えるんですよ(笑)。僕はさらにそれを横で見ているっていう。
清野 皆が戦っている最中、私は守られているわけですが、そこで私も剣を出すアピールをしたり。その甲斐あって、少し動けるシーンも増えてきました!
須賀 家臣としては姫の言うことは絶対なので、僕も“弱い侍”なりについていけるように必死です(笑)。アクションって相手を倒す動きより、意外とやられる立場のリアクションのほうがエネルギーを使うことを学んだので、そのあたりにも注目してください。
―紗々姫と源七、逃げる道中で出会う真中十兵衛(まなかじゅうべえ/古田新太)、美山輝親(みやまてるちか/池田成志)といった4人のチームワークや掛け合いも見ものですね。
須賀 古田さんと成志さんの掛け合いは、稽古の時にそばで見ていても面白い。そのやり取りからいろいろ学ばないといけないのに、見ていて単純に楽しいから笑っちゃうんです。僕らはまだ、古田さんがよく言っている稽古場での“ふざけ方”というのがまだわかっていなくて。人を笑わせられるぐらい密度が濃い“ふざけ方”を2人から学んで、一つ成長できたらいいなと思っています。
清野 古田さんと成志さんのお芝居は、稽古の段階から神がかっているんです。ついつい見入っちゃうくらいスピード感があるので、私も早くついていけるようになりたいです。
―須賀さんと清野さんはこれまでにも何度か共演したことがあるんですよね?
須賀 舞台では今回が初めてですが、ドラマなどでは3~4回共演しています。初めて共演したときは、確か2人とも18歳だったと思うんですが、学園ものだったので役者も学生ばっかり。にぎやかに1ヵ月くらい撮影してたんじゃないかな?清野 そうですね。だから今回も変な壁はなく一緒にいられるので、すごく一緒に居やすいです。2人だけの場面でも空気をなんとなく読める、わかるという感じで。
須賀 良かったです、姫様にそう言ってもらえて(笑)。