―本作ではピカソとアインシュタインが熱く議論する様子が描かれますが、三浦さんも俳優仲間と俳優論や人生論について語ることはありますか？
俳優仲間と言えど友達と一緒にいる空間ではあまり仕事のことを持ち込みたくないタイプなので、そんなにはないです。稽古終わりに舞台のメンバーで飲みに行った時は、自然とその作品の話になってしまってますけどね。時と場合によりますが、基本的には仕事と休みのスイッチは切り替えたいです。でも、今回ストレートプレイが初挑戦になるので、経験者の（城田）優と飲んでいる時には相談したりしました。でも結局そのカンパニーによって違うし、感じ方も人それぞれだし「終わったらまた話聞かせてよ」くらいですね。

 ―「脳がハッピーーー！！！になる舞台！！」というキャッチコピーがついていますが、三浦さんが「脳がハッピーーー！！！」となる瞬間は？
美味しいものを食べている時とお風呂に入っている時。それこそ、この作品の稽古が始まる前の脳みそがぐちゃぐちゃになっている時はお風呂に入るとリセットされてまた頑張れるというか。仲間と飲んでいるときもハッピーだけど、お風呂とか8時間以上寝られた日とか、体が休まる時間がより幸せを感じる瞬間かもしれないですね。

いい意味で“考えさせられない”
「あぁ〜面白かった！」ってなる舞台 

―最後にメッセージをお願いします。
ピカソ、アインシュタインと聞くと「難しそう」という印象を持たれると思うんですけど、この作品はファンタジック・コメディなので、全然難しくないし観た後に幸せになる作品です。世界的なコメディアンのスティーヴ・マーティンが書いている作品が面白くないわけがない。観た後に感じる何とも言えない高揚感、いい意味で“考えさせられない”というか、「あぁ〜面白かった！」と。うまく言えないけど、とにかく楽しくて素晴らしい舞台です！

舞台『ピカソとアインシュタイン ～星降る夜の奇跡～』

平成から次の時代への節目に贈る、ファンタジック・コメディ！
1904年のパリ。灰色の19世紀が終わり、20世紀の始まり。芸術家が集うバー「ラパン・アジール」では、刺激的な会話が繰り広げられていた。もてなすのは主人フレディ（間宮啓行）とジェルメーヌ（香寿たつき）。集うのはご機嫌な老人ギャストン（松澤一之）、物理学者を目指す青年アルベルト・アインシュタイン（R：川平慈英／B：村井良大）、美しい娘のシュザンヌ（水上京香）、画商のサゴ（吉見一豊）、発明家シュメンディマン（R：村井良大／B：川平慈英）。特にシュザンヌは、ピカソ（R：岡本健一／B：三浦翔平）に会いたがっていた。場の話題が画家ピカソで持ちきりになった頃、本人が意気揚々とやってくる。ピカソとアインシュタイン、才能に満ち溢れる2人は初めて出会い、ものが生まれる瞬間やその発想、閃きについて熱く議論する。物理とアート、異なる視点を持つ2人が発火し、深く共感し合う。そんな盛り上がる中、もうひとりの青年（R：三浦翔平／B：岡本健一）が現れる。彼も若き天才だった…。（R：ROSEバージョン／B：BLUEバージョン）

作	スティーヴ・マーティン
演出	ランダル・アーニー
出演	岡本健一、川平慈英、水上京香、吉見一豊、間宮啓行、香寿たつき、松澤一之／村井良大、三浦翔平
大阪公演	日時 5月12日（日）13:00（BLUE）/17:30（ROSE） 会場 森ノ宮ピロティホール（大阪市中央区森ノ宮中央1丁目17-5） チケット料金 9,800円（全席指定） 問い合わせ キョードーインフォメーション TEL 0570-200-888（10:00～18:00）
公式サイト	https://horipro-stage.jp/

三浦翔平　Shohei Miura
1988年6月3日生まれ、東京都出身。2007年の「第20回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で「フォトジェニック賞」と「理想の恋人賞」を受賞し話題に。テレビドラマ「ごくせん 第3シリーズ」（2008年）をはじめ、映画『THE LAST MESSAGE 海猿』（2011年／第34回日本アカデミー賞 新人俳優賞）、テレビドラマ「好きな人がいること」（2016年）、映画『ひるなかの流星』（2017年）、テレビドラマ「正義のセ」（2018年）、Webドラマ「会社は学校じゃねぇんだよ」（2018年）など数々の作品に出演。

撮影：秀村安奈
取材・文：木下あづさ