―昨シーズンの経験やケガの悔しさを踏まえた上で、今シーズンの目標はありますか？
ドリブルの回数とシュートの回数を増やして、最低でも5ゴール・5アシストはしたいなと思っています。一言で「ドリブル」と言っても、ゆっくりなドリブルもあればスピードを上げるドリブルもある。いろんな種類を組み合わせていけば相手を引き付けられますし、ひるませることもできる。今年はもっと積極的に仕掛けていこうと思います。

―郷家選手と言えば、スピードのあるプレーと圧倒的な運動量が印象的ですが。
僕自身はスピードなんて無いと思っているんですけど、周りが「ある」と言ってくれるのであるんですかね（笑）？運動量でいうと若さのおかげもありますが、青森山田高校時代は冬になると深雪の上をボールを使わずにとにかく走るというトレーニングをしていたので、そこで持久力や心肺機能が鍛えられたんだと思います。

―学生時代に培ったものが、かなりの武器になっていますね。
そうですね。今は試合の結果だけじゃなくて個人のデータもアプリなどですぐ確認できるんですが、自分では走ったつもりでも全然数字に表れなかったときは「無駄な動きがなかったか」を洗い出して反省するようにしています。相手が疲れた時に僕がスピードを上げることができればチャンスになりますし、運動量の多さというのは僕にとっての強みだと思っています。

―東北から神戸に来て、印象的だったことや驚いたことはありますか？
都会過ぎず田舎過ぎない感じとか、すぐ近くに自然がいっぱいあるところが仙台に似ている印象を受けました。街がコンパクトで出掛けやすいところも似ているかなと。僕はフットワークが軽いので神戸に来てからも毎日必ず外出しているんですが、オフの日でも1人で映画や買い物、スタバなんかにパッと出掛けることが多い。パッと決めて、パッと選んで、パッとごはんを食べて、パッと帰る…みたいな。そう考えると、プライベートでも運動量が多くて行動範囲が広いですね（笑）。

－ツイッターやインスタグラムなどを見ていても、チーム全員が神戸で楽しんでいる様子がうかがえますね。
楽しいことをどんどん取り上げることがこのクラブの良さ。だから、他のチームよりもSNSの投稿も多いと思います。