映画『ビブリア古書堂の事件手帖』
本がつなぐ《過去》と《今》 心揺さぶる感動ミステリー
鎌倉にある古書店「ビブリア古書堂」。夏目漱石の直筆と推察される署名入りの「それから」を持ち込んだ五浦大輔(野村周平)は、持ち主である亡き祖母の秘密を解き明かした店主・篠川栞子(黒木華)の推理力に驚く。それが縁となりビブリア古書堂で働き始めた大輔は、日に日に栞子に惹かれていく。しかし、過去の出来事から本が読めなくなった大輔は、同業者の稲垣(成田凌)が本を介して栞子と心を通わせるのを複雑な思いで見守るしかなかった。そんなある日、彼女が大切に保管する太宰治の「晩年」の希少本が、「人間失格」の主人公・大庭葉蔵(おおばようぞう)を名乗る人物に狙われていることを知る…。
公開日 | 2018年11月1日(木)公開 |
監督 | 三島有紀子 |
出演 | 黒木華、野村周平/成田凌/夏帆、東出昌大 ほか |
原作 | 三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊) |
公式サイト | https://biblia-movie.jp/ |
黒木華 Haru Kuroki
1990年3月14日生まれ、大阪府出身。NODA・MAP番外公演「表に出ろいっ!」のヒロインオーディションに合格し、デビュー。2014年には『小さいおうち』(山田洋次監督)で第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を日本人最年少で受賞。同作と『母と暮せば』(15/山田洋次監督)にて、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を2年連続受賞。実力派女優として高い評価を得ている。近年の主な出演作に、『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』(15/成島出監督)、『リップヴァンウィンクルの花嫁』(16/岩井俊二監督)、『海賊とよばれた男』(16/山崎貴監督)、『未来のミライ』(7月20日公開/細田守監督)、『散り椿』(9月28日公開/木村大作監督)、『日日是好日』(10月13日公開/大森立嗣監督)、『億男』(10月19日/大友啓史監督)、『来る』(12月7日公開/中島哲也監督)などがある。現在放送中のNHK大河ドラマ「西郷どん」、連続ドラマ「獣になれない私たち」に出演中。
三島有紀子 Yukiko Mishima
大阪市出身。18歳からインディーズ映画を撮り始め、大学卒業後NHKに入局。「NHKスペシャル」「トップランナー」など市井の人々を追う人間ドキュメンタリーを数多く企画・監督。03年に劇映画を撮るために独立しフリーの助監督として活動後、『しあわせのパン』(12年)、『ぶどうのなみだ』(14年)と、オリジナル脚本・監督で作品を発表。撮影後、同名小説を上梓した。企画から10年かけた『繕い裁つ人』(15年)は、第16回全州国際映画祭で上映され、韓国、台湾でも公開。その後、『少女』(16年)を手掛け、最新作『幼な子われらに生まれ』(17年)は第41回モントリオール世界映画祭で最高賞に次ぐ審査員特別大賞に加え、第41回山路ふみ子賞作品賞、第42回報知映画賞では監督賞を受賞し、好評を博した。ドラマでは、桜木紫乃原作の『硝子の葦』(WOWOW)を監督。