―監督は本作について「自分史上、最高のラブストーリー。生まれ変われるなら、こんな恋がしたい」とおっしゃっていましたが、古川さんは実際に演じられてみてどう感じられましたか?
もし自分がリアルにこの状況にいたら、ちょっと…嫌かもしれないです(笑)。もう一人自分がいるし、恋人死んじゃうし…。作品的な好みでいうと、普段はサスペンスや戦争ものが多くラブストーリーはそんなに頻繁には観ないんですけど、フィクションが好きなのでこの作品のような非現実なラブストーリーの方が好きですね。
―もし、古川さんに“もう一人の自分”がいるとすると?
もちろん会ったことはないですが、僕じゃないのに見かけたと言われることが多くて。以前、僕がイギリスにいた時に日本で同時間に2人が「古川雄輝が銀座線に乗ってる」ってツイートしていて、しかももう1人僕の友達の知り合いがそのことを友達に連絡していたことがあったんです。3人が同日時に僕に激似の人を目撃して、僕だと思っていたんですよね。世界に自分に似た人は3人いるって言われているので、その人がその一人なのかもしれないですね。まぁ、嘘の情報というか単なる勘違いということも多いのですが(笑)。
YouTuberもいいなぁ(笑)
全然違う人生を送ってみたい
―では、もう一つの人生があったとすると、どんな人生を送りたいですか?
ないものねだりになってしてまうので、役者以外のことをしているだろうなと思うんですけど、サラリーマンとかいいですね。10年くらい勤めてノウハウを身につけた後に独立したいです。とか言いつつ、 YouTuberもいいなぁ(笑)。あと、飲食店とか自分のお店を持つのも憧れますね。もう一つの人生があったとすると、全然違う人生を送ってみたいですね。
―昨年12月に30歳を迎えられたとのことで、今年は節目の年になるかと思いますが、今後の目標などはありますか?
これまで学生の役などが多かったので、これからは大人の役をやっていきたいですね。30代になって今までやっていた役の年齢層から上がると、またちょっと違った技術が必要になるのかなと思うので、30代前半にそういった役をこなしながら身につけていけたらなと思っています。そして今回のように、海外と絡めるような作品にも出演していきたいです。
―主演作「イタズラなKiss〜Love in Tokyo」などをきっかけに、中国をはじめアジア圏でも広く人気を得ていますよね。
中国やインドネシアに行った時に、現地でファンの方々が集まってくださったりすると「あぁ応援してくれる人が外国にもいるんだな」と実感します。日本国内にいても留学生の方が気づいて話しかけてくださったり、嬉しいですね。
―最後にメッセージをお願いします。
冬にぴったりなラブストーリーになっていますし、一風変わったラブストーリーを味わいたい方にはぜひ観ていただきたいです。非常に綺麗な景色や、僕が初めて挑戦したマジックのシーンも見所になっていますので、そういったところにも注目していただければ嬉しいです。
映画『風の色』
私たちはまた遭える
恋人・ゆり(藤井武美)の死から100日、涼(古川雄輝)は彼女の想い出の品々を胸にマジシャンになる夢を叶えるために奮闘していた。そんなある日、自分と“生き写しの人間”の存在に気づいた涼は、ゆりが生前に言っていた「私たちまた会える」「流氷が見たい」という言葉に導かれるように北海道へと向かう。そこでゆりと瓜二つの女性・亜矢(藤井武美)と出会う。彼女もまた、2年前の事故により行方不明になっていた涼と瓜二つの天才マジシャン・隆(古川雄輝)との再会を待ち望んでいた—。
公開日 | 2018年1月26日(金) |
監督・脚本 | クァク・ジェヨン |
出演 | 古川雄輝、藤井武美、石井智也、袴田吉彦、小市慢太郎、田中喜子、竹中直人 ほか |
公式サイト | https://apie.jp/movie/kazeiro/ |
古川 雄輝 Yuki Furukawa
1987年12月18日生まれ、東京都出身。7歳でカナダへ行き、11年間を海外で過ごす。帰国後、慶應義塾大学へ進学、2009年には『ミスター慶應コンテスト』でグランプリに輝く。2010年、「キャンパスターH★50with メンズノンノ」にて審査委員特別賞を受賞し、同年8月に俳優デビュー。2013年に主演を務めたドラマ「イタズラなKiss〜Love in TOKYO」が中国で大ヒットし、同国をはじめとしたアジア圏で広く支持を集めている。主な出演作品に、ドラマ「5→9〜私に恋したお坊さん〜」、NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」、映画『ライチ☆光クラブ』、『太陽』、Netflixオリジナルドラマ「僕だけがいない街」(主演/配信中)などがある。待機作は、映画『曇天に笑う』(3/21公開)、映画『となりの怪物くん』(4/27公開)など