大野拓朗サムネ2

舞台『池袋ウエストゲートパーク SONG&DANCE』大野拓朗にインタビュー

—稽古がはじまってみて、いかがですか?
池袋のストリートギャングを束ねるG-Boysのキング(=タカシ)がいて、対立するレッドエンジェルスの京一がいて、僕がマコトとして舞台の中心に立っている嬉しさを実感しています。僕は出突っ張りなので大丈夫かなと不安に思うこともあるんですけど、自分を中心にこの世界が回っているのかと思うと喜びの方が大きいですね。今回の舞台では、個性の豊かなメンバーが集まっています。皆ダンスも上手いんですけど、それぞれ得意分野が違うというか。ダンスの個性も人間としての個性もものすごく濃くて、変な人ばかりですね(笑)。面白いカリスマ性がたくさん見られるんじゃないかなと思います。あとは、ミュージカル化ということでオリエンタルラジオさん(RADIO FISH)の「PERFECT HUMAN」を手掛けたJUVENILE(ジュブナイル)さんをはじめ、たくさんの作曲家さんたちがとても耳馴染みの良い曲、かっこいい曲を作ってくださっています。その楽曲に乗せて歌ったり踊ったりするので、小説やドラマとはまた違ったIWGPの世界観がご覧いただけるのではないかなと僕自身も楽しみにしています。

—今回は、客席で舞台を囲む対面式での上演となりますが。
普通の舞台だと一方向を見ながら話すことが多いんですけど、今回は客席から舞台が360度見えますし、客席からの登場もあるので、よりリアルに感じられると思います。僕は対面式は初めてなので、どんな雰囲気になるのか楽しみです。共演者とは、「背中かけないよね」って話していました(笑)。この作品は、ナチュラルな芝居が基本なんですけど、歌あり、踊りありで、新たなミュージカルの形になるかもしれないですね。東京芸術劇場シアターウエストでやる東京公演だけでなく、関西公演として兵庫県でも上演されます。作品の舞台は池袋西口公園ですが、どこでもあり得る話なので「尼崎でもありそうやわ」とか置き換えて観てもらえると思います。演出の(杉原)邦生さんが「池袋西口公園の線路を挟んだチームが争う話だけど、この線路は国境にも例えられるし、キングと京一は国の指導者にも例えられる。だから限定された場所の話だけど、いろいろな現象に置き換えられる話なんだ」とおっしゃっていて「なるほど、深いな」と。関西公演をご覧になる方は、2018年の初観劇がこの作品だという人が多いと思うので、カリスマ性に酔いしれて「いい舞台だった」「観てよかった。2018年も頑張ろう!」って思ってもらえるような舞台にしたいと思っています。

兵庫公演は
もう地元公演だと思っています(笑)

—関西のお話が出ましたが、現在出演されている連続テレビ小説「わろてんか」の撮影のため、現在は大阪に住んでいらっしゃるんですよね?大阪の生活には慣れましたか?
大阪は、人があったかくて、いい意味でお節介。芸人さんと番組で共演した時に大阪に住んでいることを話したらご飯に誘ってくださって、他にもいろいろな方に連れて行っていただきました。大阪って値段に関係なく、どのお店もめちゃくちゃ美味しいですよね。新大阪に着くと「あぁ帰ってきたなぁ」って思いますし、東京がホテル暮らしなので逆に落ち着かないです。兵庫での公演は、もう地元公演だと思っています(笑)。

—本作のテーマだとおっしゃっていた“カリスマ性”、大野さんにとってカリスマ的存在の人は?
北大路欣也さんですね。あったかくて優しくて面倒見がよくて、でも演技や殺陣をやる姿はすごく真摯でかっこいい。デビューして初めての作品、映画『インシテミル』で共演して、その時は恐れ多くてあまりお話できなかったんですけど、3年後にドラマ「三匹のおっさん」で北大路さんの孫役で共演させていただきました。その時から可愛がっていただいています。北大路さんは、作品をよく観に来てくださいます。「ロミオ&ジュリエット」ではカーテンコールの時に皆がまだ座っている中で「ブラボー!」って立ち上がってくださって、その時隣に座っていた高嶋政宏さんに「いつ立っていいの?もう立っていい!?」と聞いていたらしくて(笑)。楽屋にもいらしてくださり、その道中ですれ違う出演者・ダンサーさんたちに「素晴らしかったよ!」って握手していたらしく、皆感動していました。僕もあんな風になりたいなって思いますね。

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