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映画『すずめの戸締まり』新海誠監督にインタビュー

国境や世代の垣根を超え、世界中を魅了し続けるアニメーション監督・新海誠さんの最新作『すずめの戸締まり』は、日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる”扉”を閉めていく少女・鈴芽(すずめ)の解放と成長を描く現代の冒険物語。不思議な扉と小さな猫に導かれ、九州からはじまり、日本列島を縦断するすずめの“戸締まりの旅”では、神戸も登場しています。11月11日に公開された本作や、神戸の印象について語ってもらいました。

©2022「すずめの戸締まり」製作委員会

―物語の着想はどこから得たのでしょうか?
過疎化などで人がいなくなっていく地域を目の当たりにすることが多くなり、こういう場所はどういう風に消えていくのだろうと気になりました。そこで「もし人が居なくなった場所を悼む職業がいたらどういう仕事なんだろう」と考えたのがひとつのきっかけで、日本各地のそういう場所を巡っていく物語を描こうと思いました。

 

―制作した当時を振り返って、今の想いを聞かせてください
公開に間に合うかわからないギリギリの感覚で少し前まで作っていたところなので、唐突に完成して唐突に公開された印象です。コロナ禍や戦争など、個人の力ではどうしようもできない大きな意味での「災害」が起きている中、この映画が公開される時に世の中が映画を見に行くムードなのかが分からなかった。いまは幸運にも映画を観に行ける状況になっているな、という実感です。

_IMG_4941

―コロナ禍での制作が作品に影響した部分はありますか?
自分たちの気分に大きな影響がありました。ちょうど移動の制限が強いときに脚本を作っていたので「理不尽に閉じ込められている」という状況を、椅子に閉じ込められたキャラクター・草太(そうた)にうまく投影できればいいなと思い描きました。また、できればこんな風に自由に日本全国を晴れやかな気分で移動できるような時期がまた来ればいいな、という気持ちがあったので、それが少し明るいトーンのロードムービーにつながったと思います。

 

―作中には神戸も登場していますね。すずめの立ち寄る場所として神戸を選んだ理由を教えてください。
九州で叔母と暮らしている少女がだんだん東に向かって移動するという物語のストーリーラインから、神戸は物語的には必然的に登場させたかった場所でした。今回は地震をめぐる物語でもあります。かつて自分たちも大きな災害に遭っていて、それを乗り越えごく普通の自然な生活を賑やかで楽しそうに送っている人と、主人公・鈴芽(すずめ)が出会ってほしいと思いました。神戸で出会う「ルミ」という女性は彼女なりに大変さを抱えながら生きているけれど、そんなことを感じさせない“旅ですれ違った温かい思い出”としてすずめの心に残る―そういうシーンが必要だなと思い、神戸を登場させました。

劇中に登場するスナックは架空なのですが、建っている場所にはモデルがあります。各地の商店街や廃墟を巡ってみて「こういう場所があったかもしれないな」と想像しながら、みんなで画にしていきました。

掲載情報は2022年11月23日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
料金は税込表記を基本としています。
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