虫の声に耳を傾けながら朝マルシェや夜市を満喫

『鳴く虫と郷町（ごうちょう）』　伊丹市

　9月9日から17日の9日間、江戸時代の庶民の秋の楽しみ方である「虫聴き」という風習を現代風にアレンジした毎年恒例のイベント『鳴く虫と郷町（ごうちょう）』が、伊丹市立伊丹郷町館（伊丹市宮ノ前）をメイン会場に開催される。

　期間中は、郷町界隈の酒蔵・商店街・文化施設など100ヵ所以上に虫かごを設置。鈴虫など約15種3000匹の虫の声が響く中、様々なジャンルの催しが行われる。また、期間中の金・土・日曜は日暮れとともに約500基の行灯によるライトアップを実施、柔らかな光が幻想的な雰囲気をつくり出す。昨年、地方新聞45紙と共同通信社が設けた「第6回地域再生大賞」の優秀賞を受賞しており、注目度も高まっている。

　今年は日ごとに異なるテーマを設けて開催。「ほろ酔いから始まる金曜日」、「食を堪能する日曜日」、「癒しにゆだねるウィークデイ」などのテーマに沿って、市内の酒造会社が地酒を提供する夜市、秋の果実を使ったサングリア作り、朝マルシェ、アコーディオン奏者とコントラバス奏者から成るウミネコ楽団の演奏会、荒村（こうそん）寺での座禅体験、修武館での狂言観賞などの催しが行われる。

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