NHK大河ファンタジー「精霊の守り人」の原作者、その卓越した想像力と作品の魅力に迫る

姫路文学館リニューアルオープン記念特別展『上橋菜穂子と〈精霊の守り人〉展』

　姫路文学館（姫路市山野井町）で7月30日から、リニューアルオープンを記念した特別展『上橋菜穂子と〈精霊の守り人〉展』が開催される。期間は9月19日まで。

　今年の春よりドラマ化されたNHK放送90年大河ファンタジー「精霊の守り人」の原作者として知られる上橋菜穂子さん。1989年の作家デビュー以来、「精霊の守り人」「獣の奏者」「鹿の王」など数々のベストセラーを発表し、2014年には児童文学における最高の賞とされる国際アンデルセン賞作家賞を受賞、翌年「鹿の王」で本屋大賞を受賞したことも記憶に新しい。文化や価値観の異なる人々が織りなす世界を鮮やかに描きあげる作品は、世界的に高く評価され、幅広い年齢層の読者から支持を集めている。

　同展では、「精霊の守り人」「闇の守り人」「虚空の旅人」などを含む〈守り人〉シリーズの関連資料をはじめ、TVドラマ・アニメ・マンガの関連資料、語り下ろしのインタビュー映像や文化人類学の研究資料などを紹介。さらに、〈守り人〉シリーズで描かれる異世界「ナユグ」を表現した映像空間も登場し、あらゆる角度から上橋さんの作品の魅力と卓越した想像力に迫る。

　また、8月27日には朗読と音楽で味わう「精霊の守り人 第一章」が、9月4日にはNHK大河ファンタジー「精霊の守り人」の制作秘話を語る講演会が行われる。

　そのほか、姫路城にまつわる物語や歴史を紹介する「姫路城歴史ものがたり回廊」、播磨ゆかりの作家・学者たちを紹介する「ことばの森展示室」といった、リニューアルを機に新設された常設展示も充実している。

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