『貞子3D2』の主演が決まったときのお気持ちは？

最初にお話を頂いたときは、ホラーは苦手なので絶対無理だと思っていたんですが、そんな私だからこそ楓子（ふうこ）の感じる恐怖感をリアルに演じられるのではないかと、ある意味腹を括って作品に挑みました（笑）
初めての主演映画ですが、作品はみんなで作り上げるものだという気持ちがあったので、特別なプレッシャーは感じませんでした。
ただ、皆さんに怖くて面白いものをお届けしたいという気持ちでした。

現場の雰囲気はどうでしたか？

英監督が陽気で楽しいかただったので、現場も明るい雰囲気で引っ張って頂きました。ロケ地は廃墟が多かったし、セットだと分かっていても怖くなるような本格的なセットのなかでの撮影でしたが、合間の時間では、怖さを引きずることなく（笑）、和やかにコミュニケーションを取ることができました。凪役の平澤宏々路（ひらさわ・こころ）ちゃんとは、彼女が持ってきた人形で一緒に遊んだりと、とにかく楽しい現場でした。

楓子を演じるにあたって気を付けたことは？

楓子自身が、なにも知らずに出来事に巻き込まれていくので、私もあまり事前に作りこむようなことはせずに撮影に臨みました。ただ、トラウマを抱える楓子が持っている、内気でデリケートな雰囲気は大切にしましたし、徐々に現実と幻覚が混ざり合っていく恐怖の過程は意識して演じました。

この作品の見どころは？

ただ怖いだけではなく、ほっとするような親子愛を感じられたり、人と人との気持ちのつながりが心に響くシーンもたくさんあるんです。楓子の凪への気持ちがどんどん変化していって、楓子自身も変わっていく成長の様子などは、ホラーが苦手な方にもぜひ観て頂きたいです。私のように怖いのが苦手なかたは、3Dメガネを外しながらでも大丈夫ですよ（笑）
そして、ホラーが好きなかたには、ぜひ劇場で、スマートフォンの専用アプリを起動させながら、”最恐の”アトラクションとして楽しんで頂けたら嬉しいです。