宮沢賢治・詩と絵の宇

『注文の多い料理店』『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』などの童話や、「雨ニモマケズ」などの詩で広く親しまれている宮沢賢治は、ことし没後80年となります。
岩手県花巻市に生まれた賢治は、震災や冷害に苦しむ農村のための農業指導をしながら童話や詩などの創作活動に励みました。37歳という早い死のあと、詩集や童話などの作品が次第に読者を得て、やがて日本人の誰もが知る文学者となりました。故郷・岩手を深く愛し、「岩手」の名から自らの理想郷を「イーハトーブ」と名付けた賢治。東日本大震災の際、そうした賢治の理想や訴えが、新たな生命をよみがえらせて、人々を励ましました。
本展では、多くの画家たちが描く挿絵が展示され賢治の文学の世界を楽しむことができるほか、賢治自筆の書簡や手帳、水彩画など展示されています。

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