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『白夜』

多くの映画ファンに受け継がれてきたロベール・ブレッソン、幻の一作。

世界の映画作家たちに絶大なる影響を与え続けているフランスの巨匠ロベール・ブレッソン(1901-99)。
そのブレッソンが残した珠玉の長篇映画13 作品のうち、これまで最も見る機会の少なかった1本『白夜』が、ついに35mm ニュープリントで日本のスクリーンに甦る。
71 年に初公開された『白夜』は、以後フランスでさえ上映されることが稀であったにもかかわらず、その美しさとはかなさは多くの映画ファンの間で受け継がれ、心の中で大切にはぐくまれてきました。日本でも78 年の劇場公開以来、映画祭など特別な機会にしか見ることができなかったこの作品は、世界中のスクリーンで見ることが待たれていた幻の逸品です。
ドストエフスキーの短篇を原作に作られた、9 世紀のペテルブルクを舞台にしたこの物語は、57 年にルキノ・ヴィスコンティによっても映画化されているが、ブレッソンは撮影当時のパリに舞台を移し、セーヌ河畔とポンヌフを背景に、若き二人の男女を見つめていく。出演には、それまでまったく演技経験のなかったギヨーム・デ・フォレとイザベル・ヴェンガルテンがジャックとマルトを演じる、映画初出演の彼らが放つみずみずしさが、見る者をいつの間にかストーリーに引き込んでいきます。
'70 年代の美しいパリの街、今なお新鮮なマルトのモダンな装い、セーヌの恋人たち演出する歌や音楽、スクリーンに映る、漆黒の川面を行きかう観光船のまばゆいばかりの美しさ……。全篇を軽やかな空気が吹き抜ける一度見たら忘れられない伝説の大人の恋の映画となっております。

画家のジャックは、ある晩、ポンヌフで思い詰めた表情をしている美しい女性マルトと出会う。翌晩、お互いの素性を語り合うジャックとマルト。ジャックは孤独な青年で、素敵な女性との出会いを妄想してはそれをテープレコーダーに吹き込んでいた。一方のマルトは恋した相手に「結婚出来る身分になったら一年後に会おう」と去られていた。今がちょうど一年後。マルトに熱い気持ちを抱きながらも、彼と出会えるよう献身するジャック。だが三夜目になっても男は現れず、マルトの心もジャックに惹かれ始めていた。そして運命の第四夜…。

写真

詳細情報

タイトル
『白夜』
公開日時
2/9(土) 12:15
2/10(日)~2/15(金)[12(火)休]12:35 / 20:30
2/16(土)~2/22(金)[19(火)休]11:00 / 16:55
監督・脚本
ロベール・ブレッソン
原作
ドストエフスキー(『やさしい女・白夜』講談社文芸文庫刊)
出演
イザベル・ヴェンガルテン、ギヨーム・デ・フォレほか
劇場
神戸アートビレッジセンター KAVC シアター
神戸市兵庫区新開地5-3-14
料金
前売り1,200 円
一般1,500 円
学生1,300 円
シニア1,000 円
メール登録割1,300 円
お問い合わせ
神戸アートビレッジセンター
TEL:078-512-5500
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Kiss PRESS編集部

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