大野山奇形巨岩をめぐるツアーや新鮮野菜のプレゼントなど

『第20回あじさいまつり』　猪名川町

　阪神地域の最高峰である標高753メートルの大野山（おおやさん）の山頂付近一体に広がる大野アルプスランド（猪名川町）で、『町制施行60周年記念 第20回あじさいまつり』が開催される。

　平地より気温が4～5度低いことから、通常より遅い7月上旬にアジサイが見ごろを迎えるため、毎年この時期に行われているイベント。例年は、およそ3ヘクタールの山の斜面に約50種類、約1万6000株のアジサイが咲き誇るが、今年は前例にないほどのシカの被害を受け、全体の2割程度しかアジサイが咲いていない状況での実施となる。

　柏原生産森林組合の平井利正組合長は、「今年は町制施行60周年の記念の年でもあるので、例年以上に力を入れて手入れし、花の咲くのを楽しみに頑張ってきたが、シカにほとんど食べられてしまった。今回は、花が少なく、少し寂しいあじさいまつりになるが、それに負けないぐらいの催しを企画している。多くの皆さんに参加してもらえれば」と話す。

　当日は、各日先着700人に地元で採れた新鮮な野菜のプレゼントが行われるほか、猪名川町観光ボランティアガイドによる大野山奇形巨岩をめぐるツアー（10時30分出発）、地元のよさこいチームをはじめとした団体によるステージイベントなどが繰り広げられる。生地にそば粉を練り込んだオリジナルの人形焼き「いなぼう焼き」やたこ焼き、巻き寿司などを販売する模擬店、特産品の販売もある。また同町マスコットキャラクター「いなぼう」も来場し、イベントを盛り上げる。

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