フィンランドのくらしとデザイン

フィンランドの森に住むトロールの「ムーミン」。ムーミンが家族と一緒に森で暮らし、厳しい自然環境の中で自由と冒険の精神を育んでいくことを主題とするこの物語は、フィンランドの風土やライフスタイルを学ぶための良きバイブルともなっています。
物語『ムーミン』の中で示されている「人間と自然との共存」や、「家庭や地域コミュニティでの相互扶助」といったフィンランドの伝統的かつ本質的なライフスタイルは、「全ての人々にとって、あらゆる観点から良いデザイン」を追究するフィンランド・モダンデザインを生みだし、今日の「ユニヴァーサル・デザイン」や「エコロジー・デザイン」の原点にもなっています。本展では、トーヴェ・ヤンソンによる『ムーミン』の原画をはじめ、絵画、建築、工芸デザインなど約350点の作品でフィンランドの真髄を探ります。

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