須磨寺の夜空に響く平和の祈り

『須磨夜音 音楽法要祭』　神戸市須磨区

　須磨寺僧侶による読経に合わせた様々な演出の中で奉納会を行う『源平合戦830年 須磨夜音 音楽法要祭』が7月11日（土）、大本山須磨寺にて開催される。

　読経に合わせて披露するのは、THE BLUE HEARTSのドラマーとして活躍していた梶原徹也さん、和太鼓を演奏する友岡宣仁さんと村上正幸さん、華麗な舞を披露する「踊り子ゆっこ」さんの4人からなる「神紗（しんしゃ）」。奈良県生駒で開かれた神社の祭りで演奏したことが始まりで、その後関西の神社・仏閣での奉納演奏を中心に活動している。また、一枚の板に一本の弦だけが張られた「一絃琴（須磨琴）」の演奏も行われる。琴の音色と読経が境内に響き渡り、心地よい空間を造り出す。

　さらに、神戸のFMラジオ局「Kiss FM KOBE」のサウンドクルー（DJ）としても活躍する中野耕史さんも登場し、「源平合戦」の朗読や同イベントの解説などを行う。中野さんの語りと共に、夏の夜空の下、神秘的な空気に包まれながら平和への祈りを捧げる。

　須磨寺副住職の小池さんは、「今回が初の試みとなる、須磨寺僧侶の読経と音楽の融合。それぞれの人の心に響く法要にし、お寺に足を運んで下さる多くの方々が、それぞれ平和について考える一つのきっかけになれば」と話した。

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