食事もBAR使いもOK!みなと元町の『おばんざいBAR 恩返し』でまったり 神戸市
10月25日、地下鉄「みなと元町駅」の周辺にオープン!飲みたい人も、ご飯を食べたい人も心が満たされる『おばんざいBAR 恩返し』(神戸市中央区)に行ってきました。
赤いオーニングが目印。気を付けながら急な階段を上ると2階には開放的な空間が広がります。
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“アメリカにある和食居酒屋”をイメージした店内は、シックな壁に木目調のカウンターや暖色系のペンダントライトがよく映えます。おしゃれな雰囲気とは裏腹に、BGMは懐メロで30~60代のお客さんが多いそうです。
店主・寺脇さんは独立前、鮮魚の卸業を営む居酒屋や唐揚げ専門店、バーテンダーなど多方面で活躍。今でも前職の繋がりがあるそうで、鮮魚店から“いいもの”が入ったときは、優先的に譲ってもらっているのだとか。
「魚の旬は奥深く“この時期のこの産地のものが旨い”という感覚が重要です。魚屋と密に連絡を取りながら“旨いもの”はなんでも取り扱っていきたい」と店主。
この日の「刺身3種盛」は、噛めば噛むほど脂の甘みが広がる本マグロの大トロに、明石の鯛、ブリがお目見え。醤油は神戸市西区にある『池本醤油』のものを使い、ほんのり甘く鮮魚のおいしさが引き立ちます。
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酒飲みにははずせない「白子ポンズ」は、クセが少ないボラの白子でとろけるような舌ざわり。こちらも時期によってタラやフグなど使い分け、もみじおろしに合わせてさっぱりと堪能できます。
おばんざいは330円から。店主がぜひ食べてほしい「ナス揚浸し」は、行きつけの居酒屋からレシピを教えてもらったそうで、味がよく染みた家庭的な逸品。サーモン・カンパチ・鯛が入った「南蛮漬け」は隠し味に黒酢をプラスすることでまろやかに。
寒い季節にうれしい「土手鍋」は、赤味噌と白味噌をブレンドしてダシを作り、あっさりながらもコク深く身体が温まります。
レンゲですくい上げるたびに、赤穂・坂越(さこし)の牡蠣がごろっと贅沢に入っています。この時期小粒ですが、ほかの牡蠣に比べて味の濃さはトップクラス。濃厚なダシに負けないみずみずしさが感じられました。〆に「稲庭うどん」(税込440円)をプラスするのも良さそうです。
「定食セット(白御飯・あら汁・漬物)」が550円で追加できるので、好きなおかずを選んで自分好みの定食にカスタマイズするのもOK。そのほか、ひとりでも利用しやすいように要望があれば各メニューをハーフサイズで提供しています。
日本酒は「播州一献」など、10~15種類そろい熱燗にも対応。メニューにはないレアなウイスキーや焼酎もあり、バーテンダーの経験を生かしてカクテルなども作ってくれます。
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外向きに配置されたカウンターからは、メリケンパークの花火を見ることができるそうで、まだ知られざる穴場的鑑賞スポットかもしれません。店名の“恩返し”という言葉どおり、今まで支えてくれた人への感謝の気持ちが表れたあたたかい空間でした。