今年7月に神戸・住吉から阪神芦屋駅近くに移転した『carré（キャレ）』は、“自然との調和”をコンセプトに全国の食材や食にまつわる雑貨などをセレクトするカフェ併設のグロッサリーストアです。

店内のカフェでは、美味しくて身体にもやさしい「ヴィーガンスイーツ」が食べられると聞いて取材に行ってきました。

場所は、芦屋市立体育館・青少年センター（川西町）前のさくら通り沿い。少し奥まったところに入り口があるので、「こんなおしゃれなお店があったの？」と、驚く人も多いのだそう。

野菜は毎週火・金曜日の午後お店に届きます

店頭には、近郊の農園から届く“自然農”の野菜がずらり。自然農とは、土を耕さず、肥料にも頼らない野原のような畑で栽培する方法のことを言います。そのような環境で育った野菜は、スッと身体にしみ込むようなえぐみがない野菜本来の味を感じられるのだとか。

お米やスパイス、乾物などは量り売りしてくれるので必要な量だけを購入できます

開放感溢れる店内には、厳選されたさまざまな食料品や焼き菓子、日々の生活が楽しくなりそうなデザイン性の高い雑貨などが並んでいます。

自然由来にこだわり、オーナーが実際に使ってみて良かったもの、生産者と直接話をして背景がしっかりわかるものを扱うようにしているとのこと。

卵や乳製品、砂糖を使わない「ヴィーガン フレンチトースト」1,000円、「オーツミルクチャイラテ（デカフェ）」700円（各税込）

いただいた「ヴィーガン フレンチトースト」は、全てオーガニック材料を使用。サクサクとしっとりの絶妙なバランス、トッピングのりんごのコンポートや豆乳アイスは素材の甘みを生かしてすっきりと仕上げられています。

かなりボリュームがあるのに、後で重たくならないのが不思議。注文を受けてから作るので15分くらいかかるそうですが、待ってでも食べたい一皿です。

英語で“生”を意味する「ロー（Raw）+スイーツ（Sweets）」

こちらは美容によいスイーツとして世界でも注目されている『ロースイーツ』。非加熱または48度未満で調理することで、食物の持つビタミン、ミネラル、酵素などの栄養素が効率よく摂取できるのだそう。

同店で食べられる「ローブラウニー」は加熱処理されていないローカカオを使用、デーツの自然の甘みやナッツのねっとりしたリッチな味わいがクセになりそうです。

カフェメニューは、お店で販売しているものを使用して調理しているそうで、実際に食べて気に入ればすぐに購入できるというのもうれしいですね。

お店では月に一度ぐらいの頻度でイベントも開催されています

取材中にも「干し椎茸を10枚」を購入する常連さんや、子どもを連れてカフェ利用に来るママも。オーナーとのやさしい会話を耳にしながら流れる穏やかな時間が心地よいお店でした。

オーガニックスペシャリティコーヒーは、タイ北部・アカ族の村で完全無農薬、森林農法で栽培される「アカアマコーヒー」。コーヒーかすは野菜を仕入れている自然農園で発酵させて再利用しています