尼崎中央商店街にある老舗練り物店『尼崎枡千』で7種類の天ぷらをテイクアウト 尼崎市
尼崎中央商店街の中にある江戸末期・安政創業の老舗かまぼこ・練り物専門店『尼崎枡千』(尼崎市)。高級感あふれる外観で敷居が高いと思いきや、素材にこだわっているのに百貨店よりもリーズナブルな価格で提供されているので、地元の方々から長年愛されているお店です。
阪神尼崎駅からは徒歩約6分で9時から営業されています。取材時も朝からお客さんがひっきりなしに買いに来られていました。
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店内は明るく開放感があり初めてでも入りやすい雰囲気です。元々は大物でお店をされていましたが、60年前にこちらに移転され、創業は170年ほどになるというから驚きです。
きくらげの入った白天、イカ天、ごぼう天、豆天を始め関西人が好きな生姜天や平天など常時7種類の天ぷらが用意されています。注文は購入したいものを店員さんに伝えると袋につめ紙の包装紙に包んでもらえます。冷蔵庫で保存すれば1週間ほど日持ちするそうです。
添加物は一切使用せず、新鮮で上質な魚を石臼ですり身にし、具材をまぜ型にはめ別注の大型フライヤーで朝5時から揚げています。多いときには一日3000枚、年末は6000枚以上売り上げたこともあるのだとか。
中でも筆者が気になったのは「さんしょう天」で、ほかの天ぷら屋では見たことのない一品。10年前お店のリニューアルに伴い新商品の開発を考えた中で誕生したもので、最初はもの珍しがられたものの今ではよく売れお店の看板商品になっているそうです。
今回筆者は7種類すべてを購入し試食しました。どれも美味しかったのですが、特に印象深かった4品を紹介します。
最初にいただいたのは、きくらげが入った同店の名物「白天」。魚のすり身の部分はふわふわの食感で魚の甘みがしっかりと感じられ、中のきくらげのコリコリ食感との対比が楽しい一品でした。
「しょうが天」は切ってみると中はかわいらしいピンク色で、しょうがのピリッとした風味がふわっと香りお酒などとも相性が良さそうです。「まめ天」は筆者の小学生の娘が豆が好きなので食べると「豆が甘いし、天ぷらのお魚も美味しい」と喜んでいました。
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最後に一番気になっていた「さんしょう天」ですが、食べた瞬間口いっぱいに山椒の香りが広がり年を重ねるごとに山椒の良さが分かるようになってきた筆者にはたまりません。とても爽やかな“大人な味”でクセになる美味しさでした。
そのまま食べるのも良いですが、これからの季節は炊き込みご飯の具やおでんダネとして活用しても美味しいそうですね。1つから購入可能なので、気になったものがあればまずはお試しで買ってみることをオススメします。年末はおせちに欠かせない同店のかまぼこを買い求めるお客さんで賑わうそうなので、筆者もまたその時期に訪れてみたいです。