六甲高山植物園（神戸市灘区）で9月28日から11月24日の期間に「原種シクラメンとダイヤモンドリリー展」が開催されます。

園芸植物としてよく知られる「シクラメン」の原種と、花弁がキラキラと輝くことからダイヤモンドリリーと呼ばれる「ネリネ」は、どちらも同園の秋を彩る人気の植物です。

シクラメン（サクラソウ科）

シクラメの仲間は地中海沿岸に接する低い山岳地帯に自生しており、花が咲いた後に花茎がくるくると巻くことにちなみ、ギリシャ語で「円」をあらわす「kyklos（キクロス）」が語源だとか。この特徴は原種のみに見られ、園芸種では目にすることができないそう。

ネリネ（ヒガンバナ科）

ネリネは南アフリカ原産の多年草で、約23種が分布しています。花弁に光があたるとダイヤモンドを散りばめたように輝くことから、ダイヤモンドリリーとも呼ばれ、開花の期間が長く切り花にしても花もちが良いので花束やアレンジにも多用されます。

今回開催される企画展では、シクラメンの原種「シクラメン・ヘデリフォリウム」約500株の群落のほか、原種シクラメンとダイヤモンドリリーの鉢植えが展示されます。また、原種シクラメンを始めとした苗の販売も行われます。

また、10月19日には、園芸研究家の横山直樹氏による特別園内ガイドも開催。苗のお土産付きで、参加費は1,000円（税込）。9月1日より予約受付が開始されます。