最高級揖保乃糸この夏訪れるべき素晴らしい贅沢料理
龍野公園近く『すくね茶屋』で貴重な揖保乃糸「三神」を頂きました たつの市
“西の小京都” と呼ばれるたつの市。今回はそんなたつの市をより実感して頂けるお店『すくね茶屋』をご紹介します。
龍野公園を訪れた事がある人にとって一度は見かけたことがあるだろうこの建物。春には龍野公園の満開の桜を眺めながら食事を楽しむことが出来る贅沢なお店です。
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大正時代の醤油蔵を改装し建てられた同店。店内は30年以上の時を経て、現代にその歴史を語り継ぐ、和のテイストを基調とした赴きのある空間が広がっています。
日本庭園が望めるとても風情溢れるお座敷でお料理を頂きました。
今回ご紹介するのは是非味わってもらいたい「三神」と呼ばれる最高級の素麺。親戚が揖保乃糸の素麺屋を営んでおり、古(ひね)と呼ばれる高級素麺を頂くことのある筆者ですが、揖保乃糸最高級の「三神」を食べるのは初めて。
「三神」は組合が設ける最高品質の基準をクリアした素麺だけが冠することのできる称号で、審査の厳しさから製造を諦めた業者も少なくないのだとか。同店では「三神」を仕入れる際は毎回味見を行い、その時々で茹で時間を秒単位で調整されているというから驚きです。
店主の大ヶ瀬さんはそんな「三神」を鍛え抜いた職人の技で最高の料理へと仕上げていきます。ツルツルっとした清涼感のある滑らかなのど越しの良さは、ほかの素麺と格段に異なります。
高級なこの素麺に合わせるのは、すくね茶屋自慢の自家製素麺つゆ。驚くべきはその “つゆ” の味わいです。
真昆布・鰹・高級本みりん・黄ザラメ、そしてこだわりの醤油をブレンドしたつゆは、旨みがかなり強く、上品なバランスの取れた味わい。「つゆを飲み干してしまう方も少なくない」とおっしゃっていたのも頷けます。高品質「三神」のポテンシャルを最大限に引き出すことが出来るのはこの特製つゆがあってこそ。
京風の炊き合わせもこの店ならでは。一品一品別々に炊き上げる炊き合わせは、その時の野菜の味によっても変えていくそう。一品ずつ味付けが違うので、出汁の旨みがきいた野菜をじっくりと味わいながら、お米を頂くのはとても贅沢でした。
是非これも味わってみてと出して頂いたのは同店自慢の天婦羅。海老天の海老は刺身でも召し上がれるほど鮮度の良いものを使用しており、ぷりぷり感がたまりません。
独自配合でブレンドされた天婦羅粉は、氷水や粉で調整をしながら揚げる為、かなりカリッとしており、自慢の天つゆとの相性も最高です。
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「特に手は加えず素材の味を生かしたシンプルな料理しか出していないんです」と語る大ヶ瀬さん。ここまでそうめんの至高を突き詰めた料理を味わえる店は他にはないかもしれません。
一品一品の料理はその細部に至るまで、作り手の個性から魂までをも表現すると考えている筆者。大ヶ瀬さんのこだわりの詰まった料理は正にそのイメージが重なった瞬間でした。
- 場所
- すくね茶屋
(たつの市龍野町下霞城22 )
Google マップ - 時間
- 11:00~17:00
※営業時間短縮の場合もあり、お問合せ下さい - グルメサイトで見る